薬物の過剰摂取と見られる症状で入院した人気グループBIGBANGのメンバーT.O.Pに対し、さまざまな視線が向けられている。早期回復を願う声がある一方で、健康問題とは別に、マスコミに向けた少し大げさな「スタンドプレー」だったのではと指摘する声も一部にある。
警察によると、ソウル地方警察庁第4機動団(ソウル市陽川区)の部隊内で寝ていたT.O.Pは、6日昼12時ごろに近くの病院に搬送されたとのことだ。
一部メディアはこれについて、「意識不明」「危篤状態」などと報道したが、警察は事実ではないと否定している。警察によると、T.O.Pは体を支えられて病院に運ばれたとのことだ。血液・尿・コンピューター断層撮影装置(CT)検査の結果に異常はなかった。警察は「1-2日ほどで薬の成分が抜ければ生活に支障はなくなる」と発表した。
原因は、普段服用していた薬の過剰摂取と推定されている。警察はこの薬について、「正常な方法で処方された薬だ。指揮要員と隊員がそれぞれ1名ずつ付き、万一でも何か良くないことを考えるのではと気を付けていた」と語った。
その一方で、同情論も出ている。T.O.Pは大麻を昨年吸引していたことが先日報道されたが、今回の薬物過剰摂取の背景には深刻なストレスがあったのではないかという見方だ。特に、危篤状態だと報じられた当初は早期回復を願う同情論の方が強かった。
だが、それに対して不愉快だという声もある。それは、実際の状況よりも誇張された一部報道に原因がある。後にT.O.Pは「睡眠状態」だったと伝えられたことから、2011年にタレントのシン・ジョンファンが海外違法賭博で問題になった際、「デング熱で帰国できない」と虚偽の説明をしたことになぞらえて「第2のデング熱事件」と非難する人もいる。この騒動で、T.O.Pの寝坊が警察内で暗黙のうちに容認されていたことも分かってしまった。