妻を暴行、強迫し、衛星利用測位システム(GPS)追跡装置を使って居場所を調べた罪などで裁判中の俳優リュ・シウォンが、法律の条項が明確ではないとし、違憲法律審判を請求した。
法曹界の関係者が24日語ったところによると、リュ・シウォンは今月15日、大法院(最高裁判所に相当)に対し、位置情報の保護および利用などに関する法律のうち個人位置情報条項の規定および定義について、明確性の原則に反するとの理由から、違憲法律審判を請求したという。
これに先立ち、リュ・シウォンは昨年9月に妻を暴行、強迫し、GPS追跡装置を使って居場所を調べた罪で罰金700万ウォン(約70万円)を言い渡された。リュ・シウォンは「罰金刑を言い渡されたが、私は無罪なので最後まで戦う」として控訴したが棄却され、大法院に上告していた。
違憲法律審判の請求が受理されれば、憲法裁判所の決定が下されるまで裁判は中断される。大法院が請求を受理しない場合、リュ・シウォンは憲法裁判所に直接憲法訴願を申し立てることができる。
なお、リュ・シウォン夫妻は2010年に結婚し娘が一人いるが、昨年3月に裁判所へ離婚調停を申し立てたものの、合意点を見いだせず離婚訴訟中だ。