【取材メモ】キム・テヒの顔こわばらせた市長の一言

【取材メモ】キム・テヒの顔こわばらせた市長の一言

 京畿道に「高陽」という地名が誕生して600年になるのを記念した「高陽600年記念式」が2日午後2時、高陽オウルリム・ヌリ(京畿道高陽市)のオウルリム劇場で開かれ、市民約1000人が参加した。

 この記念式には京畿道高陽知識情報産業振興院が制作を支援しているSBSの月火ドラマ『張玉貞(チャン・オクチョン)、愛に生きる』(以下、『張玉貞』)に出演中のキム・テヒやソン・ドンイルらメーンキャストも出席、市民にあいさつした。

 そこで、キム・テヒと共に舞台に上がった崔星(チェ・ソン)高陽市長は突然「皆さんが一番気になっている質問を私が代わりにしましょう。記念式が始まる前は降っていなかった雨が今、外で少しずつ降り始めています。キム・テヒさんは今、雨が降った方がいいと思いますか? 降らない方がいいと思いますか?」と質問した。「雨」は韓国語で「ピ」、「雨が降る」は韓国語で「雨(ピ)が来る」と表現する。つまり、市長はキム・テヒとの交際が報じられた歌手RAIN(ピ)=本名・チョン・ジフン=のことを尋ねたのだ。

 今、世の人々が最も気になっているキム・テヒとRAINの熱愛について、直接聞くのがはばかられたのだろう。崔市長はRAINと韓国語で発音が同じ「雨」を引き合いに出し、遠回しに質問したのだった。

 すると、キム・テヒは一瞬、顔をこわばらせ、戸惑ったような様子を見せたが、すぐにいつもの明るい笑顔で「撮影はほとんど室内セットで行われているので、雨が降っても降らなくても大丈夫です」と機転を利かせて答えて、うまくその場を乗り切った。

 ところが、崔市長はさらに「高陽市が支援し、韓流スターのキム・テヒさんが出演している『張玉貞』の視聴率が上がるよう、今日会場にいらっしゃった皆さんには一生懸命見ていただきたいですね」と言って再びキム・テヒにプレッシャーをかけた。

 しかも、共演のソン・ドンイルまでが「今、プ・ソンチョル・プロデューサーとキム・テヒさんは本当に命懸けで全力疾走しています。皆さん、ぜひ『張玉貞』をご覧ください」と言い、演出の同プロデューサーと主演キム・テヒにさらなる重荷を負わせた。

 韓国を代表する人気女優キム・テヒにとって初の時代劇、そのうえ相手役は年下の人気男優ユ・アインということで、このドラマはスタート前、MBCの大ヒット作『太陽を抱く月』と比較された。だが、『張玉貞』は9話までの視聴率が10%を切っており、同時間帯の他局ドラマ『九家の書』(MBC)や『オフィスの神』(KBS第2)との視聴率争いに完敗、制作に赤信号がともっている。

 制作スタッフのお粗末な演出力や蓋然(がいぜん)性がないストーリーでファンに不評の『張玉貞』だが、キム・テヒは物語を引っ張っていく主演女優として、現在の視聴率の低さについて批判を免れられない立場にある。

 とにかくこの日のキム・テヒは、舞台に上がった途端、恋人RAINに関する質問をされ、視聴率についてプレッシャーをかけられたのだから、ずっと針のむしろに座らされているような気持ちだったはずだ。

 しかし、まだ『張玉貞』は十数話残っており、ヒロイン張玉貞の宮廷生活が本格的に描かれ始めた最近の放送回からは視聴率が上向きになってきているという。

 キム・テヒが今後、このプレッシャーをはねのけて心から笑える日が来るのか、見守りたい。

■ドラマ特集:『張玉貞、愛に生きる』

イ・デドク記者
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