性的暴行:パク・シフと告訴の女性、真実めぐり攻防激化

女性が新たな「証拠」を公表、パク・シフ側の主張に反論

性的暴行:パク・シフと告訴の女性、真実めぐり攻防激化

 俳優のパク・シフ(34)とパク・シフを性的暴行容疑で告訴したタレント志望の女性(22)が、真実をめぐり全面対決を続けている。女性側は5日、事件直後にパク・シフの後輩の男性(24)とやりとりした「カカオトーク」(スマートフォン〈多機能携帯電話端末〉向け無料チャット・通話アプリ)のメッセージ全文を公開した。事件当日、パク・シフと女性を引き合わせたこの男性も、強制わいせつの疑いで告訴されている。

 メッセージには、これまでのパク・シフ側の主張と食い違う内容が含まれている。パク・シフ側は「女性は酒に酔っておらず、互いに好感を抱き性関係を持った」と、合意の上だったことを主張してきた。だが、公開されたメッセージによると、事件当日の先月15日午後3時51分、女性は「まだ酔いがさめない」と記している。パク・シフや後輩の男性と酒を飲んでから12時間たっても酒が抜けないほど酔っていたことになる。また、この女性は午後4時過ぎ「(自分が)パク・シフさんとベッドにいて驚いた」「予想もしなかったこと」といったメッセージを送っている。

 女性側の弁護人は、こうしたやりとりを公開した理由について「パク・シフさんが自身に有利な資料をマスコミに公表し、事件の本質をゆがめた。揚げ句に女性を虚偽告訴や恐喝未遂の容疑で逆告訴し、これ以上見過ごせなかった」と説明した。

 これに先立ち、パク・シフ側は今月2日、この女性が事件当日の午後にカカオトークで「被害者に見えるよう、警察の事情聴取で精一杯演技力を発揮する」というメッセージを知人(女性)へ送っていたことを公表し、事件が女性のでっち上げだったことを示唆した。4日に女性とこの知人、前所属事務所の代表を虚偽告訴や恐喝未遂などの容疑で告訴している。

 パク・シフ側は「所属事務所を変えた後、前事務所の代表と女性が共謀してパク・シフをわなにかけた」と主張しているが、同代表はこれに対し「女性と共謀したことはなく、法廷で争ってでも潔白を証明する」との姿勢を示している。双方の主張が真っ向から食い違う中、警察は事件の真相を明らかにするため、ポリグラフ(うそ発見器)を使ってパク・シフや女性を取り調べることも検討している。

オ・ユギョ記者
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