芸能人志望の女性(22)に対し性的暴行を働いたとして告訴された俳優パク・シフ(34)が1日、被疑者として警察に出頭し事情聴取を受けた。この日午前10時ごろ、弁護人と共にソウル西部警察署に姿を見せたパク・シフは、午後7時まで9時間にわたり事情聴取に臨み、終了後には「申し上げることはたくさんあるが、警察の事情聴取で十分説明し、真実を明らかにする」と話し帰宅した。
パク・シフは先月14日夜、ソウル市江南区清潭洞の飲み屋で一緒に酒を飲んでいた女性を自宅マンションに連れ込み、性的暴行を加えた疑いが持たれている。女性は「酒に酔って意識を失い、目を覚ましたところ、パク・シフに性的暴行を受けたことに気付いた」として、パク・シフを警察に告訴した。
だが、パク・シフは1日の事情聴取で「事件当日、女性と合意の上で性的関係を持った」と供述した。性的関係を持つ上で強制性はなかったとし、性的暴行容疑を全面的に否認したというわけだ。なお、パク・シフは事件発生直後にも「男女として互いに好感を持ち、心を分かち合っただけだ」と主張していた。
一方、警察は「酒に酔って突然意識を失い、目を覚ましたところ、すでに性的暴行を受けた後だった」という女性の証言や、現場の監視カメラの映像などを根拠に、パク・シフが抵抗が不可能な状態だった女性に対し性的暴行を加えた可能性があるとみて、事情聴取の内容を検討した上、再度出頭を求めるか否かを決める方針だ。
また警察は、事件当時パク・シフと女性を引き合わせ、酒を飲んだ後、女性をおぶってパク・シフの自宅に行った知人の男性俳優(24)に対しても、1日の同じ時間に事情聴取を行った。パク・シフと共謀し、女性に対しわいせつな行為をしたとして告訴された男性俳優も「酒に酔って倒れた女性をおぶっただけで、わいせつな行為をしたことはなく、翌日には心配してメッセージをやりとりした」と供述し、容疑を否認したという。