先月27日に46歳で死去した歌手シン・ヘチョルさんの妻ユン・ウォンヒさんが、事情聴取のため警察に出頭した。
ユンさんは11日午後、夫の死亡経緯に関する事情聴取のため、告訴人としてソウル・松坡警察署を訪れた。聴取に先立ち、ユンさんは報道陣に対し「(警察の事情聴取では)私の立場をきちんと説明させていだだく」と述べ、涙をこぼした。
約3時間30分にわたり聴取を受けたユンさんは「私たち家族は専門家の見識ややり方を尊重し、信頼する。私たちは突然、愛する家族を失った遺族として、一般常識上、当然思い浮かぶ疑問を投げ掛けたに過ぎない。手術とせん孔(腸の穴)の因果関係や、手術後の患者の状態に対する措置が適切だったかどうかなど、専門的な部分は国立科学捜査研究院、大韓医師協会、捜査機関が客観的に判断してくれると思う」と述べた。
そして「腸狭窄(きょうさく)手術時、追加でどんな外科手術が行われたのか、これに対する同意があったのか、手術中の患者の状態に対する医療陣の判断などは言うまでもなくS病院の院長自身が最もよく知っているはず」と批判した。ユンさんは最後に「夫の死が一人の人間の死にとどまらず、患者に不利な医療訴訟制度など間違った制度・慣行を改善するきっかけになるよう願う」と語り、同署を後にした。
ユンさんは夫シン・ヘチョルさんの死を受けて先月31日、腸狭窄手術を行ったS病院と院長について警察に告訴状を提出している。このため同署は先週末にS病院院長に出頭を求め、病院側に医療ミスがあったかどうか事情聴取した。