シン・ヘチョルさん司法解剖、焦点は「小腸の穴」

警察「腸狭窄手術した病院のミスか集中捜査」
病院「消化物が漏れて炎症」
きょう国立科学捜査研究院で解剖

シン・ヘチョルさん司法解剖、焦点は「小腸の穴」

 先月27日に46歳で死去した歌手シン・ヘチョルさんについて医療ミスがあったかどうかを捜査している警察が、シンさんの腸狭窄(きょうさく)手術を執刀したS病院(ソウル市松坡区)を家宅捜索した。警察は3日、国立科学捜査研究院でシンさんの遺体を解剖する。

 ソウル・松坡警察署は今月1日午前10時ごろ、S病院に捜査官8人を派遣、3時間にわたり家宅捜索を行い、シンさんが病院で腸狭窄手術を受けた先月17日から心停止に陥った同22日までのカルテを押収した。

 シンさんはS病院で腸狭窄手術を受けた後、入退院を繰り返していたが突然心停止に陥り、ソウル峨山病院に搬送されて緊急手術を受けた。しかし、とうとう意識を回復しないまま5日後に死去した。

 峨山病院の緊急手術記録には「シンさんの小腸の70-80センチ下の部分に1センチ程度のせん孔(穴)があり、このため腹水と消化物が漏れて炎症を起こした」と書かれていることが分かった。

 警察は「S病院関係者に出頭を求め、シンさんの小腸のせん孔がS病院側の過失によるものなのかどうかを集中的に調べる方針だ」と述べた。警察は、医学的な部分については大韓医師協会側の推薦した専門家に助言をもらう予定だ。

 また、警察では「シンさんの遺体解剖は3日正午に実施される。最終的な死因が明らかになるのは2週間くらい後になるだろう」と話している。

 一方、シンさんの腸狭窄手術を執刀したS病院の院長は先月27日、レギュラー出演している総合編成チャンネルの番組収録に姿を見せなかった。

ナム・ジョンミ記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース