借金を返済しなかったとして昨年検察の調べを受けた、1990年代の人気アイドルグループ「Sechs Kies」の元メンバー、カン・ソンフンが不起訴処分(嫌疑なし)とされていたことが分かった。これによりカン・ソンフンは、詐欺の疑いを晴らしたことになる。
検察によると、貸金業者Aさんら告訴人7人は、2008年5月から2010年7月にかけて、25億ウォン(約2億5000万円)相当をカン・ソンフンに貸したが一部が返済されていないと主張。検察は「告訴人の一部主張だけでは被告訴人の欺瞞により告訴人が金を貸したと断定するのは難しく、被告訴人の詐取行為を認めるのは困難」と判断した。
これに先立ち、カン・ソンフンは2008年、チャリティーコンサートを進めながら実業家への転身を試みたが、投資家との問題で急に資金を融通しなければならなくなった。その後、資金をめぐり相次ぎ圧迫を受け、債務不履行、詐欺の疑いで法廷争いを繰り広げてきた。なおカン・ソンフンは、根拠のないうわさを流したとして、一部告訴人を相手取り虚偽告訴、名誉毀損(きそん)などの疑いで告訴状を提出したという。