兵役逃れ：入隊引き延ばしたMCモンに有罪判決

　歌手MCモン（32）＝本名：シン・ドンヒョン＝は、故意に健康な歯を抜き兵役を逃れた疑い（兵役法違反）について、一審通り無罪が言い渡された。

　ソウル中央地方裁判所刑事控訴第2部（イ・ジェヨン部長判事）は16日、「検事が提出した証拠だけでは、被告人が兵役義務免除を目的に抜歯したと見なすのは難しい」との判断を示した。検察は先に開かれた結審公判で「兵役法違反の事実が認められる」とし、今年春の一審と同じ懲役2年を求刑していた。

　裁判所は、虚偽の事由で入隊を先延ばしした疑い（偽計公務執行妨害）については有罪を言い渡した一審を支持した。

　この判決後、MCモンは裁判所の階段を下りながらメガネを外し無言で泣き続けていた。しかし、集まった報道陣を前にすると「申し訳ありません」と一言だけ告げ、待機していた車に乗りその場を去った。

　MCモンは2006年12月にソウル市江南区の歯科医院で健康な奥歯を抜き、兵役免除を受けた疑い（兵役法違反）などで昨年10月に起訴された。一審は今年春、兵役法違反の容疑については無罪、虚偽の理由で入隊を先延ばしした容疑については有罪とし、懲役6月、執行猶予1年、社会奉仕120時間を言い渡していた。

　これに対し検察とMCモン側の双方が一審判決を不服と控訴していたが、同日の控訴審判決は双方の控訴を棄却したことになる。