パク・チャヌク監督、新作『アガシ』を語る

パク・チャヌク監督、新作『アガシ』を語る

 映画『アガシ』のパク・チャヌク監督が「『オールド・ボーイ』のデジャビュ(既視感)のようだった」と語り、注目を集めた。

 2日午前、ソウルのウェスティン朝鮮ホテルで映画『アガシ』の制作報告会が開かれた。第69回カンヌ国際映画祭の競争部門に招待され、ますます注目を集めているパク・チャヌク監督の新作『アガシ』の面々が、初めて公の場に姿を現わした。

 パク・チャヌク監督は、『アガシ』演出決定と関連して「『オールド・ボーイ』のデジャビュのようだった」と胸の内を語った。日本の漫画が原作の『オールド・ボーイ』と同じく、『アガシ』は英国のサラ・ウォーターズの小説『荊(いばら)の城』が原作だ。パク・チャヌク監督は2004年、『オールド・ボーイ』で初めてカンヌ映画祭競争部門に進出し、審査委員大賞を受賞している。

 パク・チャヌク監督は「当時も、企画会社のイム・スンヨン代表が原作を持ってきて、いきなり押しつけられた。それで始まった。今回は、妻たちがその役割だった」と説明した。

 パク・チャヌク監督は「イム・スンヨン代表の奥さんがまず読んで推薦し、うちの夫婦が一緒に読んだ。次の作品を何にしようか悩んでいたとき、うちのワイフが『荊の城』にするのはどうかと言うので、やることになった」と語った。

 さらにパク・チャヌク監督は「読んでいって、完全に夢中になった。素晴らしい作家なのに、過小評価されていた。ロンドンで『イノセント・ガーデン』が公開されたとき、招待して会った。(あらかじめ)脚色稿を送っておいたが、うまく書けていると褒められた」と語った。

 またパク・チャヌク監督は「原作者が、自分の作品とはかなり部分異なっているので、based onよりもinspired byにして欲しいと提案してきた。あれは気分がよかった」と笑った。

キム・ヒョンロク記者
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