「映画『暗殺』は盗作」 100億ウォン損賠請求訴訟へ

 「映画『暗殺』は盗作」 100億ウォン損賠請求訴訟へ

 観客動員1000万人を目前にしている映画『暗殺』の盗作疑惑がついに法廷闘争へと発展した。

 小説家チェ・ジョンリム氏(64)は10日、『暗殺』は自身の小説の盗作だとしてソウル中央地裁にチェ・ドンフン監督、制作会社ケイパー・フィルム、配給会社ショーボックスを相手取り、100億ウォン(約10億6000万円)台の損害賠償請求訴訟を起こした。12日に同地裁が明らかにした。

 また、チェ・ジョンリム氏は『暗殺』上映の即刻中止を求める上映禁止仮処分を申請しており、これに対する審問は13日午後に行われる予定だ。

 チェ・ジョンリム氏は『暗殺』の主人公が女性スナイパーで、独立運動家の金九(キム・グ)が暗殺団を送り込み、日本の要人や親日派を排除する点を挙げ、自身の小説『コリアン・メモリーズ』の盗作だと主張している。

 一方、ケイパー・フィルム側は「暗殺作戦は広く知られている抗日闘争の方法で、小説のヒロインは独立資金を運び、状況室に勤めているなど、スナイパーとは違う登場人物なので類似点はない」と反論している。

 チェ・ジョンリム氏の『コリアン・メモリーズ』は2004年に発表された長編小説で、今月4日に再び出版された。『暗殺』は先月22日に公開され、今月11日までに観客932万9000人を動員している。

パク・チヘ記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>