ドラマで「放送ミス」続出

テレビ局・制作サイドは見逃すも、視聴者が発見

ドラマで「放送ミス」続出

 「大作」だということを前面に押し出しているKBSドラマ『IRIS-アイリス-2』はスタート直後から「おもちゃ批判」に頭を痛めている。ドラマに出てきた銃器の一部がおもちゃだということを「インターネット捜査隊」が突き止め、そのことがネット上に広まっているからだ。制作スタッフは「主演・助演クラスは本物の銃器を使う。端役・エキストラに配られた模型の銃器が短い時間でも画面に出てしまったのは手違い」とミスを認めた。SBS『その冬、風が吹く』でも、男性主人公の出生年を運転免許証には「1979年生まれ」、住民登録証には「1984年生まれ」と記載するミスを犯し、視聴者に指摘された。

 アマチュアである視聴者が視聴中に発見するドラマの「放送ミス」に、放送のプロであるテレビ局やドラマ制作会社はピリピリしている。一部では「視聴者が小さな画面の中でも見つけられるミスを、テレビ局・制作サイドが発見できずに放送するようなことが度重なれば、韓流コンテンツの質の低下につながり、国際的に恥をさらす可能性もある」との声も上がっている。

 ネット捜査隊の「放送ミス」摘発事例は一つや二つではない。MBC『7級公務員』ではヒロインが携帯電話を逆さまに持ったまま通話するシーンが放送された。KBS『いとしのソヨン』では法律事務所経営者が判事である主人公ソヨンをヘッドハンティングするため送った封筒に、法律事務所を意味する英単語「LAW FIRM」を「RAW FIRM」と間違って記載していた。また、tvN『応答せよ1997』では2000年代の人気アイドル「H.O.T」のアルバムジャケットを1997年のシーンに、『キング ~Two Hearts』では北朝鮮・平壌の地下鉄駅にソウル地下鉄のICカード乗車券対応機器を登場させて「リアリティーがない」と指摘された。SBS『シンイ-信義-』はハングルの成立を記念する昨年10月9日の「ハングルの日」の放送に間違ったつづりの表記を出して恥をかいた。

 ある特定のシーンについて視聴者と制作スタッフの見解に違いが出ることもある。『IRIS-アイリス-2』では情報機関メンバーが雪原で黒い服を着て訓練を受けるシーンについて、視聴者は「白い訓練服を着ないなんて話にならない」と批判した。しかし、制作スタッフは「標的になる可能性もあるという設定に従い、黒い服も用意した」と話している。

 このように「放送ミス」論争が絶えない理由の一つには「ほとんど生放送状態」とも言われるタイトな撮影・編集スケジュールをはじめ、劣悪なドラマ制作環境が挙げられる。主人公が一人でいる設定のシーンに、近くにいた制作スタッフの顔が写り込んでしまい、「心霊写真のよう」とネタにされたMBC『ポゴシッタ』、登場人物が座っていた場所に台本の一部とみられる紙が写り込み、「台本執筆が間に合わなくてせりふを1枚ずつ渡されているのか」と騒がれた『いとしのソヨン』などが代表的な例だ。

 放送専門家たちは「視聴者の間ではドラマのミスを見つけ、ネットに掲載して広めることが遊びのようになっている面もある」と話す。ドラマ評論家のコン・ヒジョン氏は「動画キャプチャーなどインターネット編集機能の発達に伴い、特定ジャンルに精通したマニアックな視聴者が放送ミスを見つけて広めやすくなったのは事実。一部の制作スタッフは『ドラマに無関心でいられるよりも、放送ミスがあったと広めてもらう方がかえって宣伝になる』と思っているようだ」と語った。KBSドラマ局のイ・ガンヒョン局長は「できるだけご指摘を謙虚に受け止めて応対するが、『愛のムチ』ではなく何とかしてあら探しをしようという意図が感じられるときも少なくないため頭が痛い」と話している。

 ドラマ制作会社「キム・ジョンハク・プロダクション」のソン・ギウォン代表は「結局は制作・撮影を急ぐあまりミスが発生する。各制作会社が完ぺきに作ろうと覚悟を決める以外に解決策はない」と語った。独立系の外注ドラマ制作会社ユ・ハンナ・プロデューサーも「現在は1作品当たり1-2人しかいないスクリプター(編集過程でミスを見つけるスタッフ)を最大限補強するのが現実的な解決策」と話す。

 原作に問題がある場合は、「アフターケア」を徹底すべきという声もある。「ドラマの視聴形態はビデオ・オン・デマンドやDVDなど多様化しているだけに、放送後まで作品の質を管理するプロセスが定着しなければ、韓流コンテンツを輸出しても国際的な恥さらしになる可能性もある」(キム・ドフンMBCプロデューサー)

鄭智燮(チョン・ジソプ)記者
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