俳優イ・スンジェ（90）が11日に放送された「2024 KBS演技大賞」で大賞に輝き、過去最高齢の大賞受賞者になった。

　「2024 KBS演技大賞」は、昨年12月29日に務安国際空港でチェジュ（済州）航空旅客機事故が発生したため、生放送が中止となった。その後、おおみそかに収録が行われ、年明け後の同日、放送された。

◆【写真】『リア王』のワンシーンを演じるイ・スンジェ

　イ・スンジェは昨年、KBS第2..

写真＝KBS「2024 KBS演技大賞」より

　俳優イ・スンジェ（90）が11日に放送された「2024 KBS演技大賞」で大賞に輝き、過去最高齢の大賞受賞者になった。

　「2024 KBS演技大賞」は、昨年12月29日に務安国際空港でチェジュ（済州）航空旅客機事故が発生したため、生放送が中止となった。その後、おおみそかに収録が行われ、年明け後の同日、放送された。

◆【写真】『リア王』のワンシーンを演じるイ・スンジェ

　イ・スンジェは昨年、KBS第2テレビのドラマ『犬の声』＝原題＝で、犬の声を聞いたり、会話を交わしたりすることができるようになったベテラン俳優を演じた。

　大賞を受賞したイ・スンジェは「長く生きているとこんな日も来るんですね」「貴重な賞をいただくことになりました。60歳になっても頑張れば賞をくださいます。功労賞ではありません。演技は演技で評価すべきで、人気や他の条件で評価してはいけません。この賞は個人でいただいた賞ではありません」と感想を述べた。

　さらに、「（ロケ地の）巨済まで4時間半ずつ、20回以上行ったり来たりしながら撮った作品」「私は嘉泉大学の客員教授として13年間勤めています。学生たちに（ドラマの撮影のために授業に支障が出て）『本当に申し訳ない』と言ったら、『心配しないでください。教えていただいた通りに頑張ります』と言ってくれました。学生たちを信じて、それなりに最善を尽くして今日の結果が出たと思います」と涙声で語った。

　そして最後に「遅い時間まで見てくださった視聴者の皆さん。今までずっとお世話になり、たくさん助けていただきました。ありがとうございます」と締めくくった。

　イ・スンジェは1935年生まれで、現在活動中の俳優の中で最高齢だ。活発に活動を続けてきたが、昨年10月に健康上の問題で出演中だった舞台を降板し、3カ月間休養した。

　イ・スンジェはこの日、以前よりやせた様子で登場し、ステージにも後輩たちに支えられて上がった。

◆89歳イ・スンジェ「生涯俳優をしてきたけれど…2階建てのビル一つすらない」

◆チェ・ジウ、『リア王』のイ・スンジェ＆イ・ヨニを訪ねて応援…抱擁も

◆イ・ヨニ、先輩イ・スンジェの手を取って…切ない父娘の姿

キム・ミョンイル記者

チョソン・ドットコム／朝鮮日報日本語版

Copyright (c) Chosunonline.com