パク・シフ(『イルジメ〔一枝梅〕』『完璧な恋人に出会う方法』)が主演し、大ヒットを記録したドラマ『家門の栄光』が日本でDVD発売されることになった。このドラマでこれまでの「正統派」なイメージ大きく変える「悪いオトコ」を演じ、結果として評価を高めることになったパク・シフにあらためてドラマについて話を聞いた。

―「金で買えないものはない」という考えを持ち、非情なイ・ガンソク役を引き受けた理由は何だったのでしょうか。

 「最初に脚本をもらったのは、『イルジメ〔一枝梅〕』の中盤あたりでした。これまでソフトで優しいイメージが多かったんですが、悪い男というのが自分としても楽しみだと思い、決めました。新たな自分を見せることができると思ったんです。脚本家への信頼もありました」

―「悪い男」を演じるにあたって、苦労したことはありますか。

 「役作りで特別に準備したことはないんです。その時その時で自然に適応していきました。二面性を演じるのも難しいことはありませんでした。自分は多重人格者なのかなと思いますね」



―歌のシーンがありましたが、歌は得意ですか。カラオケなどは行きますか。

 「これまで、人前で歌うのは好きではなく、ほとんどなかったですね。しかし『家門の栄光』で脚本家がそういうシーンを入れてしまって…。カラオケとダンスのシーンは減らしてほしいと頼んだのですが(笑)。今回、ファンミのためにボーカルトレーニングを受けたら、すごく上達したんですよ。今は一番にマイクを握ってしまうほどになりました」

―もしや「歌手」としての活動も考えるようになったりしましたか。

 「歌手は考えていませんが、1曲ぐらいは作ってファンミなどで披露するのはいいかなと思いますね」



―シャワーシーンも話題になりましたが、見事な肉体美を保つために欠かせないことは。

 「体を維持するためには食事の管理が一番重要です。ドラマで体を見せなければならない場合、短期間で体を作るために、食事のコントロールをしなければならないのですが、役にのめりこんで敏感になっていて、周囲を疲れさせてしまうようです。運動では、ジム通い、ウォーキングなどをします。後半も(露出シーンを)入れようかと言われましたが、体づくりが大変なので断りました(笑)」

―ダナ(ユン・ジョンヒ)に何度もぶたれるシーンがありますが、その時の感想は。

「ただ、ひりひりしただけですよ(笑)。本気でぶたれてるので、赤くなってしまいました。逆に後に自分がダナをぶつシーンもあったのですが、感情が入って強くたたいてしまい、彼女がちょっと機嫌を損ねてしまって…申し訳なかったです。それまでの仕返しではないかと言われました(笑)」



―ヒョンギュ(イ・ヒョンジン)とのシーンで印象に残っているシーンはありますか。

「なぐられるシーンがあったのですが、実際に本気でなぐられてとても痛かったです。彼はまだ経験が浅いのでなぐるときのコントロールができずに、たくさん殴られてしまって。加減するように頼んだのですが、また本気でなぐられました。彼も感情が湧きあがってしまったのですね。怖かったです(笑)」

―お父さん役のヨン・ギュジンさんから何かアドバイスがあったそうですね。

 「せりふが多くて長いものが多かったのですが、早くせりふを覚える方法を教えてくれたんです。一人のせりふがずっと続くシーンがあったんですが、ちょっと後ろにおいで、と言って秘密で教えてくれたんですが、とても役に立ちました。その方法? 秘密です(笑)」

東京=野崎友子通信員

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