ポン・ジュノ監督の受賞あいさつで家族も話題…妻は脚本家、息子は映画監督

ポン・ジュノ監督の受賞あいさつで家族も話題…妻は脚本家、息子は映画監督

 【edaily】ポン・ジュノ監督は映画『パラサイト 半地下の家族』(以下、『パラサイト』)で韓国映画101年の歴史上初であると同時に、非英語映画監督初めて米アカデミー賞授賞式で脚本賞・国際長編映画賞・監督賞・作品賞の4冠に輝いた。ポン・ジュノ監督が受賞あいさつで感謝の気持ちを述べたことから、妻で脚本家のチョン・ソンヨンさんにも注目が集まっている。

 ポン・ジュノ監督は9日午後(現地時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われた第92回アカデミー賞授賞式で、脚本賞受賞のあいさつをした時に妻に言及した。

 監督は「脚本を書くというのは実に孤独で寂しい作業だ。国を代表して脚本を書いているわけではないが、韓国では初の賞だ」と言った。

 そして、「いつも多くのインスピレーションを与えてくれる私の妻にも感謝している。セリフを見事にこなしてくれる、今ここにいる『パラサイト』の出演者たちにも感謝している」と語った。

 ポン・ジュノ監督の妻チョン・ソンヨンさんは脚本家だとのことだ。ポン監督と1995年に結婚したチョン・ソンヨンさんは同監督の短編映画の編集スタッフとしても参加したことがあるという。

 ポン・ジュノ監督は米国の雑誌「バニティ・フェア」とのインタビューで、チョン・ソンヨンさんとの出会いに言及したことがある。ポン監督は「大学の映画サークルで映画ファンの彼女と知り合った。彼女は私の最初の読者だった。台本を完成させて、彼女に見せるたび、とても怖いと思った」と語っている。

 2人は映画『殺人の追憶』(2003年)までは収入が少なく、生活苦にさいなまれたと告白した。ポン・ジュノ監督は以前、『MBCスペシャル』に出演した時、「大学の同期生が米を持ってきてくれたほどだった」と回想した。

 チョン・ソンヨンさんはそんな夫の映画活動を黙々と支えてくれたという。ポン・ジュノ監督は「妻に『1年分の生活費をためたので、時間をくれ』と言った。すると、妻は『食べていけなくてもいいからGO』と惜しみなく私を支えてくれた」と感謝の気持ちを口にした。

 ポン・ジュノ監督の息子ヒョミンさんも映画監督として活動しているとのことだ。ヒョミンさんはYGエンターテインメントの子会社YG KPLUSで、ウエブ・ムービー・プロジェクト「ディレクターズTV」の4番目のエピソード「結婚式」の演出を手がけた。

 ポン・ジュノ監督は昨年のカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した時、祝賀パーティーに妻と息子を同行させて話題になった。

キム・ボヨン記者

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース