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ポン・ジュノ監督の『ミッキー17』初の試写会好評 「完ぺきな寓話、待った甲斐がある」

ポン・ジュノ監督の『ミッキー17』初の試写会好評 「完ぺきな寓話、待った甲斐がある」

 【NEWSIS】ポン・ジュノ監督の新作映画『ミッキー17』が初の試写会を終えた後、米国ハリウッドの人々から称賛されているという。米国の芸能メディア「バラエティ」が14日(現地時間)報じた。

 前日、英国ロンドンでは『ミッキー17』初の試写会が開かれ、多数の映画関係者が出席した。

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 「バラエティ」によると、試写会の出席者らはソーシャルメディアを通じて『ミッキー17』を称賛したという。

 映画『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(2015)、『ドント・ルック・アップ』(2021)の脚本を手掛けたアダム・マッケイ監督は「現在わたしたちが属している資本主義の地獄の舞台を完ぺきに描いた寓話」と高く評価した。

 映画専門メディア「インディワイヤー」のレビュアー、デイビット・アーリックは「ポン・ジュノは相変わらず映画づくりが非常にうまいということを示した」と語った。

 米国の映画チケット前売りサイト「ファンダンゴ」のマネージング・ディレクター、エリック・デービスは『ミッキー17』について「絶対的な反乱(absolute riot)」と語った。そして、同作の前半は「途方もない(tremendous)」、後半はポン監督の古典的なスタイルでよりパワフルかつタイムリーに整理されていると評価した。

 カナダ紙「グローブ・アンド・メール」の映画編集者バリー・ハッツは「人類の最も醜悪な本能についての、深く混沌とした探索の結末を見せてくれた」と評した。

 さらにバリー・ハッツは、主人公ミッキーと対峙する独裁的な指導者を演じたマーク・ラファロの演技について「われわれの時代における最高のトランプ(best Trump of our generation)」を見せてくれたと称賛し、注目を集めた。

 ライターのカレン・ハンも「『ミッキー17』は待つ価値がある」とした上で「ロバート・パティンソンの本当に素敵な演技を見ることができる」と伝えた。

 「バラエティ」は、映画『パラサイト 半地下の家族』(2019)が2020年のアカデミー賞で外国語映画としては初めて作品賞を受賞した後、ポン監督が6年ぶりに新作を送り出したとあって、ハリウッドの期待は高いと伝えた。

 映画『ミッキー17』は、米国の作家エドワード・アシュトンが2022年に発表したSF小説『ミッキー7』が原作だ。氷に覆われた惑星の開拓に投入された「使い捨て人間(エクスペンダブル)」の物語を描く。

 『ミッキー17』は、ドイツ・ベルリン国際映画祭スペシャル・ガラ部門に招待されて15日に上映され、韓国では今月28日、北米では来月7日に公開予定だ。

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カン・ジュヒ記者
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