【ソウル聯合ニュース】韓国の大衆歌謡「トロット」を歌う韓日の10代の女性デュオ「Luckyパンパン」が29日、デビューシングル「DAMDADI(ダムダディ)」を発売し、本格的な活動を開始する。国籍も母国語も違う2人の10代の少女がトロットで一つになれるか、注目される。
ソウル市内でこのほど行われたインタビューで、メンバーの住田愛子(16)は、使う言葉は違っても歌に込められた感情は伝わると思うとし、韓国でも日本でも音楽には人の心が込められるという共通点があると意気込んだ。
もう1人のメンバー、キム・ダヒョン(15)と住田の2人は、言語の壁を音楽で越え、韓国と日本の調和という大きな目標を掲げている。2人は「私たちが一緒にすれば最強になるのではないかと思う」とし「韓国と日本の交流に少しでも役に立つよう、調和のステージを作る」と抱負を語った。
韓日それぞれで選抜された歌手7人ずつが歌を競い合う韓国ケーブルチャンネルMBNの「韓日歌王戦」に出演したことをきっかけにデュオを結成した。高視聴率を記録した同番組で、2人はそれぞれのチームで最年少メンバーとして活躍した。
「Luckyパンパン」というグループ名には幸運をもたらす呪文のように、歌で楽しいエネルギーを伝えるという意味が込められた。「DAMDADI」は1988年に発売された同名の曲をディスコバージョンで再解釈した曲だ。
番組で2人は2回、直接対決したが2回ともキム・ダヒョンが勝利した。戦った2人がデュオとしてデビューすることになり、お互いに学ぶことがさらに増えたという。キムは「ステージでお姉さん(住田)が見せる感性とダンスの力が並外れていて驚いた。一緒に多様なジャンルに挑戦したい」と意気込む。
住田も韓国での活動は今後の歌手人生の大きな自信になると話す。住田が番組で披露した近藤真彦の「ギンギラギンにさりげなく」は話題を集め、動画投稿サイト「ユーチューブ」では再生回数400万回を超えた。
住田は韓国のトロットと日本の昭和歌謡には似た部分があり、感情を込めやすいと語る。韓国に来て初めは不安だったが、自身のステージを観た人たちが喜んでくれることに感謝しながら活動に臨んでいるという。
キムは「多様な歌声を持つ歌手になり、世界的に活躍したい。Luckyパンパンを通じて新たなステージをお見せしたい」とし、住田も韓国でトロットが人気を集めているように日本でもトロットの素敵な面を知ってもらいたいと意気込んだ。