ミン・ヒジン代表「NewJeansが『今はドラマを撮っていると思って』と私を慰めてくれた」

　【NEWSIS】総合エンターテインメント企業HYBE（ハイブ）と「経営権乗っ取り」「内部告発」などで泥沼の争いとなっている傘下レーベルADOR（アドア）のミン・ヒジン代表が記者会見に続き、ラジオ番組のインタビューを通じて自身の主張を繰り返した。

　ミン代表は26日午前に放送されたCBSラジオ『キム・ヒョンジョンのニュース・ショー』で、「HYBEのことをわざわざ悪く言いたくはない。ただ、俗っぽく言えば、一人の人間を沈めるためにはこんな風にやるんだと思って、いろいろなことを学んだ」と言った。この番組は前日の25日の記者会見が開かれた直後に収録されたという。

◆【写真】記者会見に出席したミン・ヒジンADOR代表

　ミン代表は同番組で、HYBEが主張している「経営権乗っ取り」についてあらためて否定した上で、HYBE傘下の別のレーベル「BELIFT LAB（ビリーフラボ）」所属のガールズグループILLIT（アイリット）がNewJeans（ニュージーンズ）をまねたと疑念を抱いていることに関連して、「すごいのは私だけだと言っているわけではない」と説明した。

　そして、「同時代の文化の特徴として、これまでに出てきた多様なソース（何かの起源や発信元）を自分の個性に合わせていく時代になった。そのため『私のものだ』という単純な視点はない。だが、『ここから先は一線を越えたな』という気がしたから、異議を申し立てた。異議申し立ては必ずしも私たちだけのためのものではないと思っている」と付け加えた。

　また、ミン代表は、来月新曲リリースを控えているNewJeansがミュージックビデオを先行公開する時に、HYBEがこうした行動を取っていることについて理解できないとした上で、「うちの（NewJeansの）メンバーたちは『（ミン）代表、今はドラマを撮っていると思ってください』と慰めてくれた」と吐露した。

　今回の件をきっかけに、NewJeansのメンバーたちと温かい関係が築けていることを確認したとのことで、「一瞬『死ななければならないのか』と思ったこともあったが、その時、あの子たち（NewJeansのメンバーたち）がムチャクチャ電話してきてくれた。この子たちが私を救ってくれたのかと思うと、すごく切ない」と強調した。

　HYBEは前日25日の記者会見直後、ミン代表に対して「ADORの正常な経営のため、速やかに辞任するよう求める」と反応した。HYBEはADOR取締役陣に、30日に取締役会を開くよう要求した。取締役陣はミン代表やその側近で構成されており、取締役会が開かれない可能性の方が高い。HYBEは裁判所に要請し、臨時株主総会を開いて解任案を通過させる方針だが、臨時株主総会が開かれるだけで2カ月はかかるとみられている。

◆ミン・ヒジンADOR代表「HYBEが私を裏切った…いい仕事をした罪しかない」

◆HYBE「ミン・ヒジン代表はADORの経営めぐりシャーマンからアドバイスを受けていた」

◆HYBEが今日ミン・ヒジン代表を「背任」で告発…「NewJeans契約の中途解約問題で物証確保」