キム・ギドク監督が新型コロナで死亡…「韓国映画界の損失」

 【STARNEWS】キム・ギドク監督がラトビアで新型コロナウイルス感染症による合併症で死亡したと伝えられたのを受け、チョン・ヤンジュン釜山国際映画祭執行委員長が「韓国映画界の損失だ」と追悼した。

 ラトビアのメディアが11日報じたところによると、ロシアのアートドクフェスト映画祭の芸術監督を務めるヴィタリー・マンスキーの話を引用し、ラトビアに滞在していたキム・ギドク監督が同日、現地の病院で新型コロナウイルス感染症の合併症により死亡したという。

◆【写真】受賞記念記者会見に臨むキム・ギドク監督と主役たち=『ピエタ』

キム・ギドク監督が新型コロナで死亡…「韓国映画界の損失」

 チョン・ヤンジュン釜山国際映画祭執行委員長はソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に「キルギスタンの評論家から、カザフタンからラトビアに移って活動していたキム・ギドク監督が還暦を迎える12月20日までおよそ1週間を残し、新型コロナウイルス感染症により他界したという衝撃的な悲報を聞いた」と書き込んだ。

 さらに「病院に入院して二日目のきょう、死亡したそうだ。韓国映画界において決して埋められない大きな損失であり、悲しみだ。故人の冥福を祈る」とコメント。

 キム・ギドク監督と長い間ともに仕事をしてきたキム・スンモ・プロデューサーはスターニュースの取材に対し、「(キム・ギドク監督の)家族に確認した結果、外信の報道は事実だという」とした上で「家族もきょう連絡を受けたそうだ」と語った。現地でキム・ギドク監督の通訳を担当していた人物が、キム・ギドク監督の家族に悲報を伝えたという。

 なお、キム・ギドク監督は1996年に映画『鰐〜ワニ〜』でデビューした後、さまざまな活動を繰り広げてきた。2012年には『嘆きのピエタ』によりヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞。2017年には女優暴行容疑、2018年にはMeToo(セクハラ)疑惑で物議をかもし、訴訟に発展した後、カザフスタンで映画を撮影するなど、海外で活動してきた。

キム・ミファ記者

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