名優シン・ソンイルさんが4日午前2時30分、全羅南道の病院で家族が見守る中、肺がんのため死去した。81歳だった。妻で女優オム・エンナンは知人の弔問を受けて応対し、故人の言葉を伝えた。
オム・エンナンは4日午後、病院内の祭壇が設けられた部屋でシン・ソンイルさんに寄り添い、弔問を受けた。オム・エンナンは自身の心境を語ったほか、シン・ソンイルさんが亡くなる前に口にした最後の言葉を報道陣に明らかにした。
3日前に最後にシン・ソンイルさんに会ったというオム・エンナンは、娘らから遺言を伝え聞いたと説明した。オム・エンナンは「(シン・ソンイルさんが)娘に『お母さんに本当にご苦労さまだった、ありがとう、すまないと伝えてほしい』と言ったそうです」と語った。
そして、「夫は家庭的ではなく、社会的で、仕事しか知らなかった。夫は骨の髄まで映画人だった」「仕事に夢中になって、家のことは私に任せきりで映画のことしか考えていなかった人」と回想した。
「最後に、シン・ソンイルさんに伝えたい言葉があるか」と尋ねられると、オム・エンナンは「あの世に行ってスントゥブ(おぼろ豆腐)のような女性に会って楽しく暮らしてくれれば。雲に乗って遊び回ってくださいと言いたい」と語った。