女優ソン・ソンミの夫を殺害するようそそのかした罪で起訴された、ソン・ソンミの夫のいとこに当たるクァク被告に対し、裁判所は控訴審でも無期懲役を言い渡した。
ニュース1が14日報じたところによると、ソウル高裁は、殺人教唆などの疑いで拘束・起訴されたクァク被告に対し、無期懲役を言い渡したという。直接手を下した実行犯には、一審の懲役22年より軽い懲役18年を言い渡した。
特定経済犯罪加重処罰法の詐欺罪などで起訴されたクァク被告の父親については懲役3年6月、私文書偽造などの罪で起訴された司法書士に対しては懲役1年6月を言い渡した。
控訴審の争点は、クァク被告が殺人教唆を行ったのかどうか。一審ではこれを認め、クァク被告に対し無期懲役を言い渡したが、クァク被告は控訴審で殺人を指示していないと主張。実行犯が偶発的に殺人を犯したと説明したが、実行犯はクァク被告の指示を受けて計画的に殺人に及んだと主張した。
裁判所では「偶発的な犯行なら、直前に言い争ったり腹を立てるなど、感情が高ぶっていたはずだ。しかし、犯行当時の防犯カメラの映像を見ると、そういう様子はなく、それまでうつむいていた犯人が突然犯行に及んだ」とし、計画的な殺人であると判断した。
偶発的な犯行より計画的な殺人の方が刑が重いことを知りながら、正直に打ち明けた実行犯の量刑は、一審の22年から18年に減刑された。
クァク被告は殺人教唆が有罪と認められ、一審と同じく無期懲役を言い渡された。