米国でアカデミー賞を手掛ける「映画芸術科学アカデミー(AMPAS)」(以下、アカデミー)が88年の歴史上初めて、韓国の映画関係者を会員として迎え入れた。アカデミーは26日、イム・グォンテク監督、ポン・ジュノ監督、俳優チェ・ミンシク、ソン・ガンホ、ディズニーの首席アニメーター、キム・サンジンの5人を含む322人を新規会員に任命したと発表。
1927年に設立されたアカデミーの会員は、アカデミー賞にノミネートされた作品や俳優を選ぶ投票権を持つ。アカデミーは新規会員の代表作を2作ずつ紹介。イム監督は『酔画仙』と『春香伝』、ポン監督は『スノーピアサー』と『母なる証明』、チェ・ミンシクは『オールド・ボーイ』と『LUCY/ルーシー』、ソン・ガンホは『スノーピアサー』と『グエムル-漢江の怪物-』、キム首席アニメーターは『ベイマックス』と『ボルト』が代表作として紹介された。
約6000人の会員を抱えるアカデミーは、新規会員として毎年100人ほどを任命しているが、昨年は271人、今年は322人を新たに会員とした。これは白人男性に重点を置いていたアカデミーが、性別、人種別、地域別の多様性を拡大し、世界的地位を高めるための措置だ、と米国のエンターテインメント専門誌「ハリウッド・リポーター」は報じた。