東京国際映画祭で『未熟な犯罪者』審査員特別賞、ソ・ヨンジュが最優秀男優賞

東京国際映画祭で『未熟な犯罪者』審査員特別賞、ソ・ヨンジュが最優秀男優賞

 20日より28日まで開催された第25回東京国際映画祭のメインであるコンペティション部門で、『未熟な犯罪者』(カン・イグァン監督)が審査員特別賞、主演俳優のソ・ヨンジュが最優秀男優賞を受賞した。

 最終日の28日、東京・六本木ヒルズで行われたクロージングセレモニー(受賞式)終了後行われた記者会見で、ソ・ヨンジュは「感謝の言葉しか思い浮かびません。この映画祭に参加すること自体が僕にとって大きな経験であり、プレッシャーにもなっています。そんな場でこのような素晴らしい賞をいただき本当にうれしく思っています。僕自身は平凡な少年なので、ジグ役になりきるのに苦労しましたが、この映画に出演して犯罪を犯した少年たちへの見方が変わりました。彼らもちゃんと導いてあげれば普通の子たちと変わらないんだ、まずは自分から手を差し伸べようと考えるようになりました」と感動のコメント。

 審査員特別賞を受賞した『未熟な犯罪者』のカン・イグァン監督は、「この映画を作るのは簡単なことではなく、ここまで来たのを奇跡とさえ思います。映画を作るということは同じ考えの友に巡り合うことです。この作品を観客や審査員の皆さんが見て好きになって下さった、つまりたくさんの友達に出会えたことになります。多くの友達と出会うきっかけを下さった東京国際映画祭に感謝を申し上げたい、そして何もよりも大きな力になってくれた主演のイ・ジョンヒョン、そしてソ・ヨンジュンに心からの感謝を伝えたいと思います。本当にありがとうございました」と語った。

 さらに、主演のイ・ジョンヒョンは「息子に10数年ぶりに初めて会うというシーンでは、初めは強くむせび泣く演技を行いましたが、わざとらしいのではないか、実際にそのようなことが起きたら最初はどうしていいのかわからないのではないかと考え、監督と話し合い、普段の彼女らしい演技で撮り直し、結果的に良いシーンになりました」と撮影時のエピソードを披露した。

 なお、最高賞に当たる東京サクラグランプリにはフランス映画『もうひとりの息子』(ロレーヌ・レヴィ監督)、最優秀監督賞はロレーヌ・レヴィ監督、最優秀女優賞にはネスリハン・アタギュル(『天と地の間のどこか』)が輝いた。

東京国際映画祭で『未熟な犯罪者』審査員特別賞、ソ・ヨンジュが最優秀男優賞

東京国際映画祭で『未熟な犯罪者』審査員特別賞、ソ・ヨンジュが最優秀男優賞

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東京= 野崎友子通信員
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