風邪を吹き飛ばしてくれる甘い果実茶(下)

■お年寄りの風邪には水参ユズ茶

 高麗人参に含まれているサポニン成分は免疫力を高める効果がある。ユズの皮にはヘスペリジンという成分が多く含まれておりおり、記憶力強化や認知症(痴ほう)の予防に効果的。さらに、ユズと朝鮮人参を一緒に摂取することで、風邪の予防にピッタリだ。

■材料:水参(生の高麗人参)または尾参(高麗人参の先にある一番細いひげのような部分)2年もの3本(200グラム)、ユズ5個、砂糖2カップまたはハチミツ2カップ。

■作り方:(1)水参は皮ごとよく洗い、頭の部分を切り落とし、厚めに斜めにスライスする。尾参は丸ごと準備。(2)ユズはよく洗い、皮は千切りにし、種を取り除く。(3)水参とユズを砂糖もしくはハチミツに漬けて、ガラスの密閉容器などに入れて保管する。(4)1カ月程度熟成させた後、お好みの分量を入れ、お湯を注いで飲む。

■体の節々が痛む風邪にはレモン・ハチミツ茶

 レモンのビタミンCは新陳代謝を活発にし、体温の低下を防ぐ。免疫力を高め、風邪の予防に効果的。ハチミツを加えると、レモンの酸味が和らぎ、飲みやすくなる。気力が低下し、体の節々が痛む風邪の引き始めに効果がある。

■材料:レモン3個、ハチミツ1カップ、レモンの皮の洗浄用に酢大さじ3杯、水2カップ、ベーキングソーダ少々

■作り方:(1)レモンの皮にベーキングソーダを振って表面を洗い流した後、酢水に約20分漬けておく。(2)レモンを薄くスライスした後、ハチミツに漬けて密閉容器に保管する。(3)2週間ほど熟成させた後、お好みの分量を入れ、お湯を注いで飲む。

■子どもの風邪には乾燥イチゴ茶


 イチゴには100グラム当たり80ミリグラムのビタミンCが含まれている。ミカンの1.5倍、リンゴの10倍だ。熟したイチゴ10個で1日に必要なビタミンCを摂取することができる。イチゴは子どもたちも好んで食べるため、子どもの風邪予防にはピッタリだ。ただし、砂糖を加えるとイチゴのビタミンB群が消失するため、砂糖は使わない方がよい。その代わり、牛乳や生クリームを組み合わせれば、イチゴのクエン酸が牛乳のカルシウムの吸収を促し、ビタミンCが鉄分の吸収を助ける。

■材料:イチゴ500グラム

■作り方:(1)イチゴはよく洗い、輪切りにして乾燥させる。(2)乾燥させたイチゴにお湯を注いで飲む。

キム・ミリ記者
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