お年寄りにはユズ、子どもたちにはイチゴ…薬になる果実茶
今冬は特に寒さが厳しく、風邪が猛威を振るっている。今年の風邪は治りにくく、薬だけに頼っていると、さらに体調を崩してしまいそうで心配になる。
フードスタイリストのキム・ヨンビンさんのアドバイスにより、風邪の予防にピッタリで、既に風邪を引いた人にも効果的な果実茶を紹介する。
甘くて飲みやすいため、苦い漢方が嫌いな子どもたちにはピッタリだ。
■寒気がするときにはミカン長ネギ茶
ミカンは風邪に効果的な果物だ。漢方では乾燥させたミカンの皮を陳皮と呼び、せきや風邪の予防に使用される。陳皮はビタミンCが豊富で、免疫力を高め、疲労を回復させる効果がある。また、長ネギは体を温め、発汗作用がある。ただし、長ネギの青い部分には体を温める効果がないため、白い部分と根だけを使用する。寒気がして体がだるい風邪の引き始めには、ネギの根とミカンを煮込んだお茶がオススメだ。
■材料:ミカンの砂糖漬け大さじ2杯、ネギの根1本分、水2カップ(ミカンの砂糖漬け:中サイズのミカン10個、砂糖1カップ、水1カップ)
■作り方:(1)鍋に砂糖と水を入れ、砂糖が溶けるまで煮詰める。(2)ミカンは皮をむき、皮と実を薄くスライスした後、(1)の中に入れ、水の量が半分になるまで煮詰めた後、密閉容器に入れて保管する。(3)きれいに洗った長ネギの根と水を鍋に入れ、水が半分程度になるまで中火で煮込む。(4)(3)が温かいうちにミカンの砂糖漬けを入れて飲む。
■風邪の引き始めにはリンゴ・シナモン茶
リンゴはビタミンCや有機酸、酒石酸などを含んでいるため、疲労回復に効果的。シナモンは消化不良や胃もたれに効果があるほか、体を温める作用もあるため、風邪の引き始めには特にオススメだ。ただし、シナモンは熱体質の人には適していない。
■材料:中サイズのリンゴ2個、砂糖1/2カップ、水1/4カップ、シナモン1片
■作り方:(1)リンゴをよく洗い、種を取り除いて皮ごと薄くスライスする。(2)深い鍋に、スライスしたリンゴとシナモン、砂糖、水を入れ、中火で煮込む。(3)密閉容器に入れて保管し、お好みの分量を入れ、お湯を注いで飲む。