第62回カンヌ国際映画祭のラインナップが公表されたことから、カンヌ入りする韓国人俳優たちの顔ぶれが徐々に明らかになってきた。今年のカンヌ映画祭は例年以上に韓国映画が多い。そのため、多くの俳優が新作映画の進出に伴い、カンヌのレッドカーペットを歩くものと期待されている。
コンペティション部門に進出したパク・チャヌク 監督の『コウモリ』。主演のソン・ガンホとキム・オクビンは一緒にカンヌ入りする予定だ。『シークレット・サンシャイン』(2007年)、『良い奴、悪い奴、変な奴』(08年)に続き、3年連続でカンヌに行くことになったソン・ガンホは、すでにカンヌでもよく知られた人気俳優だ。
キム・オクビンは今回がカンヌ初進出。しかし、卓越した眼力で女優を発掘してきたパク・チャヌク監督の作品でヒロインを演じているだけあり、早くから関心が注がれている。特に、今回の作品では狂気に満ちた演技をリアルに演じていることから、期待は大きい。
そのほか、キム・オクビンのしゅうとめ役で破格の演技を見せたキム・ヘスクもレッドカーペットを歩くことになるか、気になるところだ。現在はスケジュール調整中だという。キム・ヘスクは『マザー』のキム・ヘジャと共に、韓国のベテラン女優パワーをカンヌで再びアピールすることだろう。
キム・ヘジャとウォンビンはポン・ジュノ監督の映画『マザー』で一緒にレッドカーペットを踏む。「ある視点」部門で上映される『マザー』を引っさげ、初のカンヌ進出を飾る。
除隊後、本格的に活動を再開したイケメン俳優のウォンビンと、母親役をやらせれば韓国一と称賛される演技派のベテラン女優、キム・ヘジャの共演も注目だ。ウォンビンは先日の『マザー』制作報告会で、キム・ヘジャについて「本当の母親以外に、“母さん”と呼べる唯一の人」と、深い結び付きを語った。
キム・テウもカンヌ入りが予想される。監督週間に招待されたホン・サンス監督の『よく知りもしないのに』の主演俳優としてだ。しかも、キム・テウは弟キム・テフンと共にカンヌのレッドカーペットを歩くことになり話題だ。演劇や独立系映画界で活躍してきたキム・テフンの主演映画『6時間』は、批評家週間に招待されている。
なお、『よく知りもしないのに』でキム・テウと共演したコ・ヒョンジョンは、月火時代劇『善徳女王』(MBC)の撮影でカンヌ入りは難しそうだ。オム・ジウォンもミュージカル出演のためカンヌに行けないということで、残念がっている。