15部門に23作品がノミネート=第28回青龍映画賞


 2007年の青龍映画賞に輝くのは誰だろうか。

 23日午後7時30分、ソウル市中区奨忠洞の国立劇場で行われる第28回青龍映画賞の部門別候補が発表された。映画界の著名人・専門家からなる予審団のアンケート調査やインターネット投票を集計した結果、作品性・興行性のある映画23作品が15部門(人気スター賞・韓国映画最多観客賞を除く)にノミネートされた。

 最も多くの部門にノミネートされたのは『華麗なる休暇』(キム・ジフン監督)で、最優秀作品賞・監督賞・主演男優賞(キム・サンギョン)・主演女優賞(イ・ヨウォン)・助演男優賞(パク・チョルミン)・撮影賞(イ・ドゥマン)・美術賞(パク・イルヒョン)・脚本賞(ナ・ヒョン)の8部門で名前が挙がった。

 次いで『幸福』(ホ・ジノ監督)も最優秀作品賞・監督賞・主演男優賞(ファン・ジョンミン)・主演女優賞(イム・スジョン)・撮影賞(キム・ヒョング)・照明賞(チョン・ヨンミン)・脚本賞(ホ・ジノ、イ・スギョン、シン・ジュノ、ソ・ユミン)の7部門で候補になった。

 『華麗なる休暇』と『幸福』は専門家予審団投票とインターネット投票の双方で多くの支持を受けた。

 韓国全土に「マリア・シンドローム」を巻き起こした『カンナさん大成功です!(原題:美女はつらいよ)』(キム・ヨンファ監督)も最優秀作品賞・監督賞・主演女優賞(キム・アジュン)・音楽賞(イ・ジェハク)・脚本賞(キム・ヨンファ)部門に、『優雅な世界』(ハン・ジェリム監督)は最優秀作品賞・監督賞・主演男優賞(ソン・ガンホ)・音楽賞(菅野よう子)・脚本賞(ハン・ジェリム)にノミネートされ、それぞれ激しい賞争いが展開されそうだ。

 北朝鮮の小説家ホン・ソクチュンの同名小説を映画化した『黄真伊』や美しいホラー映画『奇談』もそれぞれ5部門にノミネートされ、『極楽島殺人事件』は4部門で候補に挙がった。

 このほか、『愛』『楽しい人生』『熱血男児』『あいつの声』『マイ・ファザー』『レストレス~中天~』『よいではないか』の7作品がそれぞれ3部門でノミネートされた。『黒い家』など3作品は2部門で、『D-WAR』など6作品が1部門で候補に挙がっている。

 『シークレット・サンシャイン』(原題:『密陽』)はイ・チャンドン監督がフィルム提供を拒否、不参加の意思を明らかにしたため、作品賞などの関連部門から除外された。だが、チョン・ドヨンら主演俳優たちは参加の意思を明らかにしており、部門別ノミネートからは除外されていない。『シークレット・サンシャイン』は候補作上映会とは別に審査が行われる予定だ。

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