【ベルリン聯合ニュース】韓国の人気グループ、BTS(防弾少年団)が16日(現地時間)、ドイツ・ベルリンでコンサートを開催した。
会場のアリーナを埋めたのは、ほとんどが10代半ばから20代半ばまでの女性ファン。BTSの大きな写真が飾られたフォトゾーンの前には100メートル以上の列ができた。
熱心なファン数百人は2日前から会場付近にテントを張り、現地メディアに紹介された。
ベルリンから200キ..
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【ベルリン聯合ニュース】韓国の人気グループ、BTS(防弾少年団)が16日(現地時間)、ドイツ・ベルリンでコンサートを開催した。
会場のアリーナを埋めたのは、ほとんどが10代半ばから20代半ばまでの女性ファン。BTSの大きな写真が飾られたフォトゾーンの前には100メートル以上の列ができた。
熱心なファン数百人は2日前から会場付近にテントを張り、現地メディアに紹介された。
ベルリンから200キロ離れたシュトラールズントから来たという女性ファンは、「チケット予約サイトの前売り開始時間に合わせて複数の友人が同時にアクセスし、ようやく1枚購入できた」と話す。
16、17両日の公演チケット計3万枚は、前売り開始から9分で売り切れた。
このファンは「BTSは歌、ダンス、ミュージックビデオまで完璧だ。ドイツや欧州に肩を並べるグループはいない」とし、「韓国について知らなかったが、韓国を理解するきっかけになったし、(韓国に)行ってみたい」と声を弾ませた。
20代の女性ファンも「BTSを生で見ることになるとは夢にも思わなかった」とし、「当初17日のチケットを購入したが、16日のチケットも追加で買った」と興奮を隠せない様子だった。
また、チケットを買うためにアルバイトをしたというファンもいた。その友人はチケットを入手できなかったが、会場周辺の雰囲気を味わうために一緒に来たと説明した。
会場には中年男女の姿も少なくなかった。未成年の子どもを連れてきた保護者らだ。2人の娘を連れて会場を訪れた40代の男性は、「(娘が)なぜBTSの音楽とダンスが好きなのか正直よく分からなかった。普通若い頃にはスターを好きになるので、そんなものだろうと思った」とし、「だがここに来てみて、人気ぶりに本当に驚いた。娘を理解する機会になった」と話した。
◇ドイツでK―POP公演30回 韓国知るきっかけに
今回のBTSの公演以前から、ドイツはK―POPブームに沸いている。先月14日には、KBSテレビの音楽番組「ミュージックバンク」の公演がベルリンで行われた。
人気グループのEXO(エクソ)、Wanna One(ワナワン)などが舞台に立ち、1万席がファンで埋まった。
2PM、INFINITE(インフィニット)、GOT7(ガットセブン)などK―POPスターはドイツを頻繁に訪れており、2013年以降にベルリンやケルン、フランクフルトなどの主要都市で行われたコンサートは約30公演に上る。
BIGBANG(ビッグバン)のメンバー、G―DRAGON(ジードラゴン)が昨年9月に開いたコンサートでは、1万7000枚のチケットが売り切れた。歌手のZICO(ジコ)も1500席の会場を満員にした。
ドイツのK―POPファンはインターネットを中心に活動し、交流サイト「フェイスブック」や動画投稿サイト「ユーチューブ」などを通じて映像や情報を交換している。
アマチュアのK―POPダンスグループも増えている。女子生徒を中心にしたダンスグループがある学校も多い。
今年6月に駐独韓国文化院が1カ月間行ったK―POPダンスアカデミーは、ホームページで募集が始まった当日に申し込みが締め切られた。
K―POPに対する現地メディアの評価も高い。
BTSのサードアルバム「LOVE YOURSELF 轉 'Tear'」が米ビルボードのアルバムチャート「ビルボード200」で1位を記録した際、有力誌「シュピーゲル」は「米国のボーイズグループのコピーから始まった音楽が、世界的な一つの現象として定着した」と紹介した。
このほか、日刊紙やテレビでは今年4月にK―POPグループを含む韓国芸術団が北朝鮮・平壌で公演を行ったニュースを報じ、K―POPが南北対話に寄与したと評価した。
ドイツでのK―POPの人気は、現地の韓国系にも実質的なメリットをもたらしている。
公演会場を訪れた在独2世の女性ファンは「K―POPの影響で、韓国語を教えてほしいという友人が多い。韓国と韓国人に対する理解もさらに深まったようだ」としながら「K―POPを一緒に聴いてダンスを踊るうちに、ドイツ人の友人も増えた」と話した。
聯合ニュース
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