歌手ボビー・キム(41)が大韓航空機内で暴れ、セクハラ(性的嫌がらせ)騒ぎを起こしたのは、マイレージを利用してビジネスクラスを予約したのに担当者のミスでエコノミークラスに変えられて気分を害し、酒を飲んだためとされている。ところがボビー・キムはこの時、本人ではなく別人の搭乗券を受け取っており、しかも出国の過程で誰もそれに気付いていなかったことが明らかになった。
大韓航空・仁川国際空港・法務部(省に..
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歌手ボビー・キム(41)が大韓航空機内で暴れ、セクハラ(性的嫌がらせ)騒ぎを起こしたのは、マイレージを利用してビジネスクラスを予約したのに担当者のミスでエコノミークラスに変えられて気分を害し、酒を飲んだためとされている。ところがボビー・キムはこの時、本人ではなく別人の搭乗券を受け取っており、しかも出国の過程で誰もそれに気付いていなかったことが明らかになった。
大韓航空・仁川国際空港・法務部(省に相当)仁川国際空港出入国管理事務所などによると、ボビー・キムが当初予約していたビジネスクラスではなくエコノミークラスに座ることになったのは、空港の大韓航空カウンター・スタッフが、ボビー・キムと別の乗客の英語名を間違え、誤った搭乗券を渡したためだったという。ボビー・キムの英語名は「KIM ROBERT DO KYUN」だったが、同じ便の乗客名簿にあった「KIM ROBERT」という乗客の搭乗券を渡してしまったのだ。
問題はそれだけではなかった。ボビー・キムはパスポートに記載されているものとは別の名前の搭乗券を持ち、出国ゲートのセキュリティー・チェックと出国審査台を通過した。そして出国ゲートを経て飛行機に乗るまで、合計3カ所でボビー・キムの搭乗券はチェックを受けたが、誰もボビー・キムが別人の搭乗券を持っていたことに気付かなかった。この3カ所で職員は出国する搭乗客のパスポートと搭乗券を比較し、本人かどうかを確認しなければならないはずだった。
これについて大韓航空と仁川空港関係者は「航空会社がミスをすれば、別人の搭乗券でも出国できることを示す、あきれた事例だ。いくら名前が似ていても入念に確認するべきだったが、誰もそうしなかったと思われる」と言った。
大韓航空はその後、ボビー・キムと名前が似ている乗客が来た時に問題があったことに気付いたが、それに対する措置は取っておらず、結局、1人の搭乗券で2人が飛行機に乗った形になった。
大韓航空は満席になったエコノミークラスで1席空けるために、ある女性客をビジネスクラスに移したという。ある乗客が「ボビー・キムは、ほかの乗客がビジネスに変えてもらったのに、自分はビジネスに移れなかったため怒っていたようだった」と語ったのも、こうした理由のためだったと思われる。
崔鍾錫(チェ・ジョンソク)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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