『ドリームハイ』に続き主演した『太陽を抱く月』が大ヒットし、一躍スターの仲間入りを果たした若手成長株の俳優キム・スヒョン。時代劇に初挑戦し、若き王として、また1人の女性への深い愛を切なく表現して視聴者を強く惹きつけた彼にインタビューした。
―初めての時代劇でしたが、まず台本をもらった時の気持ちは。
「興奮しましたね。この作品に出会ったことで、自分の能力よりも、もっと高いところに目標を持つことになり..
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『ドリームハイ』に続き主演した『太陽を抱く月』が大ヒットし、一躍スターの仲間入りを果たした若手成長株の俳優キム・スヒョン。時代劇に初挑戦し、若き王として、また1人の女性への深い愛を切なく表現して視聴者を強く惹きつけた彼にインタビューした。
―初めての時代劇でしたが、まず台本をもらった時の気持ちは。
「興奮しましたね。この作品に出会ったことで、自分の能力よりも、もっと高いところに目標を持つことになりました。そのことによって、むしろ自分の壁を破ることができたと思います。本当にいい作品に出会えました」
―ドラマをやった後、周囲、また自身に変化はありましたか。
「演技の面では、ドラマを終えてまた臆病になってしまった気がします。今回、自分が限界、壁にぶちあたっていることをたくさん感じたし、準備している段階で、宿題もたくさんあったので。内面的には臆病になったり、注意深くなりました。それから、悲しいことに友達を数人失くしちゃいました。僕のことを友達でなく芸能人という目で見るようになってしまって…悲しいです」
―ヒロインのホ・ヨヌ役が年上のハン・ガインさんでしたが、彼女とのからみはやりやすかったですか? 年上の女性はどうですか。
「ガインヌナ(お姉さん)とは、初めての撮影の時から、距離的に近いところで演じなければならなかったので、最初はちょっとぎこちなかったです。お互いに人見知りなんです。でも、だんだん一緒に撮影していくうちに、気持ちも楽になりました。キスシーンなども撮っていくうちに、だんだん楽しむことができるようになって…ラブシーンでの年上年下はまったく気になりません!(笑)」
―ハン・ガインさんのご主人ヨン・ジョンフンさんは「二人のラブシーンに嫉妬する」とコメントされていましたが。
「その点については、自分が意識するともっと問題が起こると思って、できるだけ意識しないようにしていました(笑)」
―この作品が人気を集めた理由は何が大きいと思いますか。
「もともと、原作そのものも話題になっていて、それがよかったと思います。原作に対する反応がよかったので、もしドラマの反応がよくなかったらぼくの責任だ、と思うことで、気持ちをしっかり持てたと思います。そして、このドラマには、たくさんの愛の形、陰謀、ファンタジー、アクションと、ないものがないぐらい興味深い要素がぎっしりつまっています。それから、全スタッフ、全俳優が寒い冬に心をひとつにして作り上げられたことだと思います」
―もしイ・フォン以外の役をやるなら、どのキャラを演じてみたいですか。
「イ・フォン以外なら、ヤンミョン、もっと年を重ねたら領議政の役をやってみたいです」
―目の演技も素晴らしかったし、コミカルな演技もよかったが、どんな演技に特に気を使いましたか。
「朝鮮時代の架空の王だったので、ファンタジー的な要素が多かったのですが、出来るだけリアリティーを見せられるように心掛けました。かなわぬ愛をリアルに見せられるよう、真心を込めた演技をしました。見ている人にもどっぷりはまってほしいと。現場(の雰囲気)は最高でした。俳優もスタッフも一体となって和気あいあいとしていました」
―苦労した点は。
「大変だったのは、朝ですね。徹夜で朝を迎えて、キャストもスタッフもみんな眠い(笑)。あとはいつも楽しかったです!」
―チョン・イルさん(ヤンミョン役)、ソン・ジェリムさん(キム・ジェウン役)と親しくなられたそうですが。
「現場では、時間があれば3人でご飯を食べていました。厳密にいえば、そこにチョン・ウンピョ先輩(ヒョンソン役)が加わっていたので4人でしたが。残念なのはそこに女優さんがいなかったこと。女優さんがいればきっともっと和気あいあいになっていて楽しかったかと(笑)。いつも現場で時間があれば4人でコントをやって遊んでいました。そういう姿をスタッフも見ていて、雰囲気がよりよくなったんじゃないかと思います。そのときのエネルギーがすごかったんですよ。それで乗り切れたかと(笑)。とてもいい人たちに出会えたと思っています」
―歌の実力は『ドリームハイ』で実証済みですが、今回もOSTに参加されましたが、感想は。
「ドラマの最後の方にレコーディングしたんですが、その日も撮影があって、撮影後の明け方にレコーディングしたんです。ドラマに没頭していた時期なので歌えたと思います。感情表現も、役に入りきっていたことで乗り切れたようです」
―今後、どんな俳優になりたいと思いますか。
「自分が目標としていることでもあるんですが、『信頼される俳優』になりたいです。『キム・スヒョンが出るの? 気になるな』『キム・スヒョンが出ているなら見て見よう』、そんなふうに言われる俳優になりたいです」
インタビューでは、終始キュートな笑顔を振りまいていたキム・スヒョンだが、その素顔も明るく陽気な好青年。役に入って見せる憂いのある眼差しや苦悩する姿に、より胸が打たれ引きつけられるのはそのギャップにあるのかもしれない。
キム・スヒョンほか、ロマンスの相手役ヨヌにハン・ガイン(『赤と黒』)、イ・フォンとライバル関係を形成するヤンミョンにチョン・イル(『私の期限は49日』『美男<イケメン>ラーメン店』)と人気俳優が主演。一つ一つのエピソードに心ゆさぶられる『太陽を抱く月』はKNTVにて8月18日より日本初放送スタート。毎週土・日曜午後10時から。
野崎友子通信員
朝鮮日報日本語版
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