俳優イム・ジュファンが初主演を務めたドラマ『タムナ~Love the Island』(以下『タムナ』)。昨年、韓国MBCおよび日本のMnetで16話で放送されたが、3月に21話の完全版としてDVD発売されることになった。『タムナ』で一躍人気俳優となったイム・ジュファンに話を聞いた。
- 『タムナ』で初主演を果たしたわけですが、その感想は。
「自分が主人公だなんて、信じられませんでした。初め..
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俳優イム・ジュファンが初主演を務めたドラマ『タムナ~Love the Island』(以下『タムナ』)。昨年、韓国MBCおよび日本のMnetで16話で放送されたが、3月に21話の完全版としてDVD発売されることになった。『タムナ』で一躍人気俳優となったイム・ジュファンに話を聞いた。
- 『タムナ』で初主演を果たしたわけですが、その感想は。
「自分が主人公だなんて、信じられませんでした。初めは、自分にはまだ1つのドラマを引っ張っていく能力はないと言ったんです。企画の段階ではキャスティング候補にも入ってなかったようですが、オーディションで、制作会社の代表がわたしでやるということを決めてくれたようです。とてもうれしかったです」
―パク・キュというキャラクターについて、どう思いましたか。
「マンガが原作ですので、パク・キュがどういう人物であるかは、すでに紹介されていました。どういう性格で、どういう行動をとるかはすべて説明されていましたので、自分としては、そのまま素直に受け入れるだけという感じでした」
―最初はコミカルな印象で、かっこいいとはいえない姿も演じたわけですが、抵抗はありませんでしたか。
「まったくなかったですね。それまでも恥ずかしい役をやったことはありますし。小さい役でしたが、痔の患者の役を演じたことがあります(笑)」
―この作品を演じるにあたって、苦労した点はどこでしょうか。
「韓服を着こなすのが一番大変でした。現在は簡略化されて現代的なものもありますが、私の演じたパク・キュの地位や家柄を考慮し、本来の韓服を着ようということで。撮影は夏でしたが、4枚重ねて着ることもありましたので、暑さに耐えなければいけないところが大変でした」
―アクションも見せる男らしい面と、ボジンとの恋愛模様では、どちらが好きですか。
「アクションは大変なので、自分としては恋愛模様の方がいいですね(笑) 実際に演技の面でも肉体的に楽だという点はありました。なぜ楽かというと、共演者の方たちと息がぴったり合っていたので、ボジンとの恋愛模様も自然に感情が湧き出てきたので、演技がしやすかったんです」
―ボジン役のソウさんはどんな人ですか。現場ではどのような感じでしたか。
「ソウさんはムードメーカーで、現場の雰囲気を高めてくれました。ドラマのストーリーもコミカルな部分が多かったのですが、わたしたちは現場で過ごす時間が長かったので、仲間意識、つながりもとても強いものがありました。アドリブもポンポン出てくるし、誰かが演技をしていると反対側でおかしなリアクションをとったりということがしょっちゅうでしたので、何をやっても笑えるという、とても楽しい撮影現場でした」
―一番気に入っているシーンはどこですか。
「ボジンがウィリアムと船で行ってしまうというのを追いかけるため家から飛び出しますが、警備の者に腕をつかまれてしまい、それを振り払い涙が潤むシーン。それから、島での問題を解決して自分は都に戻るという時に、村の人達が1列に並び、村で一番良い馬の毛で作った帽子を使って渡してくれるところで、みんなの顔を見て歩くというシーンです」
―キスシーンを、お酒を飲んで行ったとのことですが。
「ウィリアムが死んでしまったと思い、それは自分のせいではないかと思いこみ、お酒を飲んで荒れてしまいます。そしてその後ポジンに会って、キスシーンという流れだったのですが、酔っているという設定ですので、お酒を多少飲んだほうが、より自然になるのではということと、リラックスということで実際にお酒を飲んだんです。実は、ソウさんもそのお酒をちょっと横で飲んで、緊張をほぐしていたんです(笑)」
―そのキスシーンは、すぐOKになりましたか。
「ハイ。簡単に終わってしまったので、もっと他にもいろんなアングルでたくさん撮っておかなくていいんですか、と監督に言ったほどです(笑)」
―何か、心残りに思っているシーンはありますか。
「パク・キュが漢陽(都)に戻ると、本来の硬い人物に戻っていましたが、タムナ(済州島)にいた時には、硬い両班が島の人々と暮らすことによって、柔らかい人間になりました。ですから、もしかしたら漢陽に戻った時もそのままソフトな姿を見せても良かったのではと、後になって思ったりもしました」
東京=野崎友子通信員
朝鮮日報日本語版
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