今年に入ってリリースラッシュの続く日本人アーティストのアルバムは、アイドル系とバンド系に大きく二分される。そうした数多くのアルバムが存在する中でも次に紹介する二枚のベストアルバムは群を抜いている。
▲玉置浩二
玉置浩二は1982年に結成されたバンド「安全地帯」のリーダーとして作曲、ボーカルを務めたアーティスト。1980年代から現在まで、日本的なメロディーを作り上げてきた代表的アーティストだ..
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今年に入ってリリースラッシュの続く日本人アーティストのアルバムは、アイドル系とバンド系に大きく二分される。そうした数多くのアルバムが存在する中でも次に紹介する二枚のベストアルバムは群を抜いている。
▲玉置浩二
玉置浩二は1982年に結成されたバンド「安全地帯」のリーダーとして作曲、ボーカルを務めたアーティスト。1980年代から現在まで、日本的なメロディーを作り上げてきた代表的アーティストだ。国内の大物作曲家が彼の音楽スタイルから多大な影響を受け、M.C the MAXは『ショコラ』をカバーした『愛の時』でヒットを放った。
『ワインレッドの心』は80年代の安全地帯のヒット曲をアコースティックでアレンジしたアルバム。ピアノとアコースティックギターに合わせて歌う玉置浩二の歌声は非常にセンチメンタルだ。趙東振(チョ・ドンジン)の無愛想な低音がどんなハイトーンの歌声よりも豊かな感動を与えるのと同じように、玉置浩二の乾いた歌声と洗練された楽曲に接すれば語り尽くせぬような別れのイメージを感じることができる。
▲Kiroro
ボーカルの玉城千春と伴奏の金城綾の二人の女性から成る「Kiroro」の曲は、国内に紹介された日本人アーティストの音楽の中で最もピュアで透き通っている。1曲目の『長い間』を聴いた瞬間、「あっ、こんな音楽があったのか」と思うくらいにシンプルな曲だ。
ピアノの伴奏に合わせて歌う玉城千春は、まるでプロの歌手が音楽の授業の時間に試験を受けているような歌声を聴かせる。歌い方はソ・ヨンウンと似ているが、もう少し控えめでリラックスした印象を与える。
Kiroroという名前には「強い・健やか・盛ん・大きい・かたくな」や「人間が踏み固めた広い路」という意味があり、名前に相応しい音楽を聴かせてくれる。
韓賢祐(ハン・ヒョンウ)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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