初夏の日差しが感じられる今日この頃、しばらく大人しかった地上波テレビ局がドラマ視聴率戦争を再開させる。
50%の視聴率を突破したMBCテレビのドラマ『大長今』の“天下統一”以降、これといった話題作が放送されず、最近までブラウン管で時代劇を目にする機会が少なかった。しかし、17日からスタートするSBSテレビの時代劇『張吉山』を筆頭に、視聴者たちはブラウン管に登場する“英雄”たちの姿に釘付けにな..
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初夏の日差しが感じられる今日この頃、しばらく大人しかった地上波テレビ局がドラマ視聴率戦争を再開させる。
50%の視聴率を突破したMBCテレビのドラマ『大長今』の“天下統一”以降、これといった話題作が放送されず、最近までブラウン管で時代劇を目にする機会が少なかった。しかし、17日からスタートするSBSテレビの時代劇『張吉山』を筆頭に、視聴者たちはブラウン管に登場する“英雄”たちの姿に釘付けになるだろう。
大作といえば通常は時代劇を想怩キるが、MBCが6月末から放送する『英雄時代』は、故・鄭周永(チョン・ジュヨン)前現代名誉会長、故イ・ビョンチョル前サムスン会長をはじめ、さまざまな企業人の生涯にスポットを当てたサクセスストーリーという点で注目を集めている。
制作陣はホームページを通じて「“漢江(ハンガン)の奇蹟”と呼ばれた韓国の経済成長を支えた企業人たちの生涯にスポットを当てる」とコンセプトを発表した。
演技に定評のある車仁杓(チャ・インピョ)とチョン・グァンリョルがそれぞれ世紀グループの創業者チョン・テサン、大韓グループ会長のクク・テホ役を演じてドラマをリードする。制作陣は二人の主人公が特定企業の人物をモデルにしたという風評に対して慎重な姿勢を見せている。
シン・ホギュン責任プロデューサーは「過去に大きい足跡を残した企業人たちの生涯を参考にしたのは確かだが、興味深いエピソードを所々で取り入れただけで、ある企業人の生涯の軌跡をそのままドラマで描くつもりはない」と語った。
全100話のこのドラマは日帝時代末期から現在に至るまでの約60年間を描き、中国、ベトナム、サウジアラビアなどの世界各地で撮影が行われる。『太祖王建』『野人時代』などのヒットドラマを手がけたシナリオ作家の李煥慶(イ・ファンギョン)氏の作品であるだけに高い完成度が期待される。
17日から放送されるSBSテレビの『張吉山』は映画『友達/チング』、『チャンピオン』に主演した俳優の劉五性(ユ・オソン)をタイトルロールに迎えた。『張吉山』は黄皙暎(ファン・ソギョン)の小説を原作にしており、制作陣は原作のイメージを最大限に活かす構えだ。
演出の張亨一(チャン・ヒョンイル)氏は「張吉山(チャン・ギルサン)の革命過程がドラマの中心を成す。もちろん恋愛や活劇の要素も盛り込む」と語った。
KBSも8月中旬から『不滅の李舜臣』の放送を予定している。制作陣は先月末、全羅(チョルラ)北道・扶安(プアン)に撮影セットを組んで撮影に入り、いち早くホームページをオープンして視聴者にドラマをアピールしている。
金薫(キム・フン)の小説『刀の歌』、金琸桓(キム・タクファン)の小説『不滅』をベースに偉大な英雄として知られる李舜臣(イ・スンシン)の人間的苦悩がブラウン管を通して描かれる。
第4話までは李舜臣最後の戦いと言われる露梁(ノリャン)海戦(1598年に麗水(ヨス)沖で行われた戦い)を描き、第5話からは幼少時代に戻る。制作陣は「このドラマは長い間、光化門交差点の銅像として知られてきた英雄、李舜臣の人間的面を描く」とこのドラマに対する意気込みを明らかにした。
この他にも各テレビ局は『海神』(KBS)などの時代劇も企画している。こうした傾向について一部からは、現実に苦しむ庶民たちを励ますために英雄的人物を素材にするケースが徐々に増えているという指摘もされている。
しかし、これらドラマが平面的なキャラクターにそう簡単には反応を示さない厳しい視聴者をどれだけ獲得できるかは未知数だ。
チェ・スンヒョン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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