季節にぴったりだが、どこか一味違う二人の男性バラード歌手が、ニューアルバムを揃ってリリースした。
ユ・ヒヨルのプロジェクト「toy」のアルバムでその名を広めた金ヨヌの2ndアルバム『恋人』と、米国で音楽活動をしてきたハン・ソンミンのデビューアルバム『ソネット』だ。
金ヨヌのアルバムはユ・ヒヨルが、ハン・ソンミンのアルバムはユ・ヨンソクがそれぞれプロデューサーを務めた。二人のユ氏によるプロ..
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季節にぴったりだが、どこか一味違う二人の男性バラード歌手が、ニューアルバムを揃ってリリースした。
ユ・ヒヨルのプロジェクト「toy」のアルバムでその名を広めた金ヨヌの2ndアルバム『恋人』と、米国で音楽活動をしてきたハン・ソンミンのデビューアルバム『ソネット』だ。
金ヨヌのアルバムはユ・ヒヨルが、ハン・ソンミンのアルバムはユ・ヨンソクがそれぞれプロデューサーを務めた。二人のユ氏によるプロデュースの違いを聴き比べるのも楽しい。
▲金ヨヌ-粉々に砕けそうに乾いた曲の数々
1曲目の『再会』から最後の曲『それは愛だったのです』まで、一組のカップルの出会いから別れまでを画用紙に描くように歌っている。その絵は水彩画ではなく木炭画だ。金ヨヌの歌はまったくリバーブを重ねることなく、高温で乾燥し切ったサウナの中の新聞紙のように完全に乾いている。高音は『恋人』、『8211』、『ブルークリスマス』といった曲で多少聴けるだけだ。
金ヨヌは「1、2曲だけを繰り返して聴くようなアルバムではなく、13曲を通して聴きながら喜怒哀楽する、そんなアルバムを目指した」と説明した。
ユ・ヒヨルは時に、クラシックギター一台で歌の半分以上を演奏してミニマリズムを追及したりもした。Lucid Fall(チョ・ユンソク)が書いた最後の曲『それは愛だった』が極端な例で、とても伴奏とは言えないキーボードの音に金ヨヌの歌を加えた。
タイトルトラックの『恋人』で唯一、金ヨヌの声の渇きが潤される。金ヨヌは「9曲目をレコーディングした時に感情がぐっと込み上げてきた」とこの曲に対する思い入れを語った。
ユン・ジョンシン、李ルマ、チョン・ジチャンなどが作曲、演奏、コーラスとして参加している。
韓賢祐(ハン・ヒョンウ)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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