【NEWSIS】スタッフに対する性的暴行で有罪判決を受けた俳優カン・ジファン(本名チョ・テギュ、46)が、前所属事務所ジェリーフィッシュ・エンターテインメントとの裁判で勝訴した。 法曹界関係者が3日に語ったところによると、ソウル中央地方裁判所は昨年11月にジェリーフィッシュ・エンターテインメントがカン・ジファンを相手取り起こした42億ウォン(約4億5900万円)の損害賠償請求訴訟で、原告敗訴の判決を下したという。水原地方裁判所城南支部は、ジェリーフィッシュ・エンターテインメントの請求により仮差押えしたカン・ジファンの不動産についても、取り消す判決を下した。◆【写真】控訴審の判決公判を終えたカン・ジファン

 裁判所は「カン・ジファンによるスタッフの性的暴行事件が2019年7月に発生した」とした上で「当時、ジェリーフィッシュ・エンターテインメントとの専属契約が終了していたため、義務違反による損害賠償を認める証拠がない」と判断した。カン・ジファンとともにドラマの跛行に対する共同債務を負わなければならない連帯保証約定関係である、という点は認定した。 ジェリーフィッシュ・エンターテインメントは先月控訴した。カン・ジファンは、スタッフによる性的暴行事件をめぐり執行猶予期間が終わっている状態だ。カン・ジファン側は複数のメディアに対し、復帰の可能性について「慎重に考えている」として発言を控えた。 カン・ジファンは2019年7月9日、京畿道広州市五浦邑の自宅で外注スタッフの女性2人と酒を飲んだ後、一人にわいせつ行為を、もう一人には性的暴行に及んだしたとして起訴され、懲役2年6月、施行猶予3年の判決を言い渡された。当時、カン・ジファンはテレビ朝鮮のドラマ『朝鮮生存記』の撮影中だった。全20話の作品だが、12話で途中降板した。制作会社スタジオ・サンタクロース・エンターテインメントは、カン・ジファンとジェリーフィッシュ・エンターテインメントを相手取り、出演料全額と違約金、損害賠償金など総額63億ウォン(約6億9000万円)相当の不当利得金の返還を請求する訴訟を起こした。 一審でカン・ジファンが47億ウォン(5億1400万円)を、ジェリーフィッシュ・エンターテインメントとカン・ジファンが共同で6億ウォン(約6600万円)を負担し、総額53億ウォン(5億8000万円)を支払うようにという判決が下された。しかし、二審でカン・ジファンとジェリーフィッシュ・エンターテインメントがともに53億ウォンを賠償すべきとの判決が言い渡され、大法院(最高裁判所に相当)で確定した。ジェリーフィッシュ・エンターテインメントがカン・ジファンに42億ウォンの債務不履行損害買収請求訴訟を起こしたが、裁判所はこれを棄却した。

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