夏の休暇シーズンを控え、国内や海外に出掛ける準備をしている人が多い。海外旅行をしたいが、時間と費用が負担になり悩んでいる人は、近くに目を向けてみてはいかがだろうか。長時間飛行機に乗らなくても、韓国国内で異国的な雰囲気を感じられるスポットを紹介しよう。

◆プチフランス(京畿道加平郡)

 京畿道加平郡にあるプチフランスは、フランスをモチーフにつくられた文化村で、ロマンチック&芸術的な雰囲気が漂う場所だ。「星の王子さま」をコンセプトに、童話のような街並みを再現。プチフランスで行われる公演は全て、無料で鑑賞することができ、フランス伝統の人形劇「ギニョール」、マリオネット公演、オルゴール演奏など、さまざまな伝統公演や異国情緒たっぷりの体験を楽しめる。

◆チャイナタウン(仁川市)

 仁川チャイナタウンは1883年に仁川港が開港した後、多くの中国人たちが仁川で暮らすようになり、造成されたエリアだ。人工的なテーマパークではなく、中国人たちが集まって暮らしながら自然と形成された場所で、中国の料理や文化を体験することができる。華僑が通っている華僑中山中学校・小学校、天主教聖堂の教育館として使われている海岸聖堂などがあり、仁川上陸作戦を繰り広げたマッカーサー元帥の銅像や80以上にもなる「三国志」の壁画などを見て回ることができる。そのほかにも中国の建築様式を用いた商店があり、仁川チャイナタウンの名物として知られるチャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)などを味わうこともできる。

◆ドイツ村(慶尚南道南海郡)

 慶尚南道南海郡にあるドイツ村は1960年代、ドイツへ渡った鉱山労働者や看護師たちが韓国に戻った後、定住した村だ。文化村として造成されているが、実際に多くの人が暮らしており、欧州風の赤い屋根、白い壁が目を引く。多くの観光客が訪れるドイツ広場には、ドイツ式の食堂やビアホール、工房などがあり、毎年ビール祭りが開催される。

◆地中海村(忠清南道牙山市)

 忠清南道牙山市に行くと、異国的な雰囲気漂う地中海村がある。白や青の建物は、まるで地中海沿岸の村に来たような雰囲気だ。通りのあちこちにソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)にアップするのにピッタリのフォトゾーンがあるが、ここで地中海の文化や料理を体験するのは難しく、残念だ。

◆スイス村(済州道済州市朝天邑)

 済州道済州市朝天邑にあるスイス村は、南海のドイツ村、仁川のチャイナタウンのように、深い歴史のある村ではない。建設業者がスイスらしいイメージで造成した村だ。しかし、色とりどりの街並みが美しく、多くの人が訪れている。赤や黄色などカラフルな建物、村のあちこちにスイスらしい雰囲気のオブジェがあり、写真を撮ったり見物するのが楽しい。

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