ジェジュン、ユチョン、ジュンスは2004年に東方神起のメンバーとしてデビュー、現在はJYJとして活動している。

 JYJのメンバー3人が歌手ではなく、俳優として積極的に活動することになった理由は、東方神起を抜けた後、韓国歌謡界で地上波の番組への出演が困難になり、ファンと触れ合える方法が映画やドラマなどしかなかったためだ。

 真っ先に演技にチャレンジしたジェジュンは2009年、映画『天国の郵便配達人』でハン・ヒョジュと共演。映画デビュー作にして安定的な演技力を見せた。

 さらに、ドラマ『ボスを守れ』(SBS)ではチェ・ガンヒをめぐりチソンと争う財閥の御曹司役を演じ、人気を集めた。同ドラマは平均視聴率15%を記録。その後ジェジュンは、初の時代劇挑戦となったドラマ『Dr.JIN』(MBC)で捕盗庁(朝鮮王朝時代に警察業務を担当した部署)の従事官役にキャスティング、善と悪の間で苦悩する繊細な感情表現を見事に演じ、視聴者のハートをキャッチした。

 そして、ソン・ジヒョと共に映画『コードネーム:ジャッカル』に出演、活動の幅をいっそう広げたジェジュンは現在、ソロアルバムを引っさげツアーの真っ最中。さらに、次回作についても検討中だという。

 ユチョンはジェジュンよりもさらに華麗な演技活動を繰り広げている。

 2010年、朝鮮王朝時代の若者たちの恋愛を描いた青春時代劇『トキメキ☆成均館スキャンダル』(KBS第2)で主人公を演じたユチョンは、新人らしからぬ安定した演技力を披露、同年KBS演技大賞授賞式で新人男優賞を受賞したほか、第47回百想芸術大賞テレビ部門新人男優賞を受賞した。

 俳優として華麗なスタートを切ったユチョンはその後、『ミス・リプリー』(MBC)でMBC演技大賞新人男優賞、『ポゴシッタ』(MBC)でMBC演技大賞優秀賞、『屋根部屋の皇太子』(SBS)でSBS演技大賞優秀演技者賞を受賞し、俳優としてデビューして2年で韓国の地上波放送局3社全てで賞を受賞するという快挙を成し遂げた。
◆JYJ、グラビアギャラリー

 特に、ハン・ジミンと共演した『屋根部屋の皇太子』は韓国をはじめ、日本や中国などアジア各国で人気を集め、最近ギリシャでも放送されるなど、アジアを越え世界中で愛されている。

 ユチョンは現在、ポン・ジュノ監督が制作を手掛ける映画『海霧』の撮影中。同映画は来年夏に公開予定。そのほか100億ウォン(約9億7800万円)以上が投入された大型プロジェクト、ドラマ『スリーデイズ』にも出演、来年2月の放送を控えている。

 一方、ジュンスはジェジュンやユチョンと異なり、ミュージカルの世界に飛び込んだ。

 2010年に『モーツァルト!』でミュージカルデビューを果たしたジュンスは、見事な声と演技力で、3000席規模の大劇場の公演チケットを全回完売するなど、絶対的なスター性を見せつけた。

 ジュンスは『モーツァルト!』だけで、第4回ザ・ミュージカル・アワード新人男優賞、人気男優賞、第16回韓国ミュージカル大賞新人男優賞、人気スター賞を受賞し、一気にミュージカル界のスターへと浮上した。

 ジュンスは2012年、『エリザベート』でトッド役を熱演し、女性客のハートをキャッチした。この作品でジュンスは、第18回韓国ミュージカル大賞主演男優賞、人気スター賞を手にし、あらためてその存在感を見せつけた。

 ジュンスは現在、故キム・グァンソクの歌からなる大型ミュージカル『DECEMBER:終わらない歌』の上演を控えている。

 歌と演技で韓国やアジアのほか、世界へと活動の場を広げているJYJのメンバー3人が来年どのような活動を見せてくれるのか、期待される。
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