SBSは4月からトーク番組 『コ・ヒョンジョン・ショー』(仮題)をスタートさせることを先日発表し、話題を集めた。人気女優コ・ヒョンジョンが初めてトーク番組で司会を務める上、サブ司会者に人気急上昇中のお笑いタレント、チョン・ヒョンドンが加わるという話も流れ、放送業界関係者の間では「この春、一番期待される番組の一つ」ともいわれている。

 ところが、先日会ったSBS制作関係者たちの顔はあまり明るくなかった。あるプロデューサーは「同じテレビ局の番組同士で(内容がかぶって)食い合う形になったらどうするのか」と話し、ある芸能ライターは「ただでさえ最近トーク番組が多いのに、色分けを明確にしないと困ったことになりそうだ」と語った。

 その内情は次の通りだ。SBSには既に毎週月曜日夜11時から放送中のトーク番組『ヒーリングキャンプ うれしいじゃないか』(以下、『ヒーリングキャンプ』)がある。BIGBANG、イ・ミンジョンといった人気スターから与党セヌリ党の朴槿恵(パク・クンヘ)非常対策委員長、民主統合党の文在寅(ムン・ジェイン)常任顧問、プロゴルファーのK・J・チョイこと崔京周(チェ・キョンジュ)まで、各界の話題の人物をゲストに呼び、注目されている番組だ。最近放送されているトーク番組は地上波だけで10番組あり、ケーブルテレビチャンネルを合わせると20番組以上あるため、放送関係者は「『ヒーリングキャンプ』のこうした出演交渉力は驚異的レベル」という。

 だが、このような状況で、性格がよく似たトーク番組がもう一つスタートすることになったため、SBS内ですら「『ヒーリングキャンプ』の第一級の出演交渉力に、他局ではなく同じ局内からストップがかかるのでは」と指摘されているという。「毎週放送されるトーク番組に招くべき話題の人物が、韓国にそれほど多くいるだろうか。人気トーク番組でも出演交渉がうまくいかず、制作スタッフがじだんだ踏んだことは一度や二度ではない。『ヒーリングキャンプ』と『コ・ヒョンジョン・ショー』の間で、出演交渉をする人物が重ならないようにするのはかなり難しいだろう」(SBSのバラエティー番組プロデューサー)ということだ。

 SBSの内部事情をよく知っている放送作家は「2000年初めにも今回のような問題で一騒動あった」と話す。この放送作家によると、当時SBSは男性タレントが司会をするトーク番組と、さまざまな娯楽企画とコントを兼ねたトーク番組を同時期に放送していた。ところが、両番組のプロデューサーがテレビ局内の人前で胸ぐらつかみ、けんかをしたという。同作家は「後で分かったことだが、あるタレントを互いに自分の番組に出演させようとしていたそうで、そうした確執が爆発したのだろう」と話した。

 これについて『コ・ヒョンジョン・ショー』関係者は「番組の形式が大幅に違うため、出演交渉する人物も重なることはあまりないだろう」と話しているが、『ヒーリングキャンプ』関係者の反応は分かっていない。

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