谷所長オススメの地方観光スポット

■南怡島

 江原道 春川市にある南怡島は、1944年に清平ダムができたことで生まれた島。その名は、15世紀に若くして死んだ南怡将軍の墓があることからつけられたといわれ、65年には銀行家の閔丙燾(ミン・ビョンド)が購入した。この島を海外で有名にした一番の功労者『冬のソナタ』の話をしないわけにはいかないだろう。2001年12月12日が初撮影。ドラマに登場した場所はすべて、ほぼ撮影当時のまま保存されている。例えば、初めてのキスの場所や、撮影記念写真展示館など。このほかにも、チョウセンマツの並木道・ユリノキの並木道・アンデルセンホール・ユニセフホール・ギャラリー・体験広場などの見どころがいっぱいで、少なくとも1泊2日は必要そうだ。「ホテル静観楼」(Tel=031-580-8000)は最高級の施設とサービスが自慢。プールやセミナー室もある「韓国初の自然に親しめるアートホテル」として有名だ。島への入場料は大人8000ウォン(約620円)、高校生以下は4000ウォン(約310円)。

*アクセス=ソウル市内の東ソウル市外バスターミナルから春川行きバスに乗車、京畿道加平市外バスターミナルで下車
*Tel=033-643-6123(江原旅客)
*時間=6時15分-21時25分

■江華島

 江華島(仁川広域市江華郡)の代表的な観光スポット・伝灯寺は、三国時代に建てられた。護国仏教の名刹(めいさつ)として広く知られている。普門寺は海を渡り、洛伽山の西の海が見える所にあり、夕暮れ時の日の入りの光景が圧巻だ。江華島特産の植物にはカンエンガヤツリがある。この地域だけで生産されている純白のカンエンガヤツリで作った「花ござ」が一番有名だ。江華ニンジンは、高麗ニンジンの原産地として高麗時代の高宗のころ(1232年)から栽培が始まったとか。特に、6年物の高麗ニンジンの最適地といわれている。入場料や駐車料は無料で、24時間開放されている。

*アクセス=新村駅から江華行きバスを利用
*Tel=032-934-4343(江華運輸)
*時間=6時 40分-20時

谷所長オススメの三清洞散歩

 三清洞(ソウル市鍾路区)は谷所長が一番好きな街。ここに来れば、誰でも三清洞ならではの趣や味にハマってしまうとか。美しい韓屋で、おいしくておしゃれなパスタを食べられるのは、ここしかないからかも。焼肉の店はもちろん、日本料理店でも洋風レストランでも、ほとんどの店や料理店の外観が韓屋になっているので、韓国情緒があふれている。

■8 steps

 最近、谷所長がよく訪れるというこの店は、三清洞の入口から10分ほどの場所にある。スウェーデンに長年住み、韓国でフランス料理とイタリア料理のスペシャリストとして活躍しているチェ・ミギョンさんがオープンした。一言で言えば、韓屋に根を下ろしたヨーロッパ正統派レストラン。素朴だがおしゃれなヨーロッパ風のおふくろの味らしさがあり、土や木でできた外観も手伝って、何とも言えないムードを醸し出している。店の名前を聞いた時、「本当に階段が8段あるのかしら」と思い、数えてみたところ10段あった。どうして「8」にしたのかと質問すると、「“10 steps”では語呂が悪いと思っていろいろ考えたんだけど、何か足りない感じだけれども語呂がよく、発音しやすい“8 steps”にしたの」という返事が。クッキング教室まで構えるほど腕がいいスペシャリストのチェさんらしい、控えめな表現だ。それだけに、料理のクオリティーや味は言うまでもない。グリルしたマグロに、イタリア・ニース式の野菜サラダ(1万8000ウォン=約1400円)が口の中にかすかな香りと風味を残したかと思えば、オーブン焼きにした若鶏とシャンペン・クリームリゾット、そしてアーティチョークのクリームソースがピッタリのオーブン・ロースティッド・スプリング・チキン(2万7000ウォン=約2100円)はメーンディッシュとしての香ばしさが印象的。チェさんお手製のデザートも外せない。ホームメード・スタイルのティラミスやチョコ・ブルーベリー・ケーキに、イタリアのラバッツァ・コーヒーを1杯口にすれば、至福のひとときが。だから当然、各種パーティーや集まり、デートに人気。魚介類に肉料理、ランチメニューや約100種類というワインリストも要チェックだ。

*アクセス=地下鉄5号線光化門駅2番出口からコミュニティーバス乗車、または3号線安国駅1番出口から三清洞方面へ徒歩10分ほど。
*住所=ソウル市鍾路区三清洞63-24
*Tel=02-738-5838
*営業時間=11時30分-24時、ランチ12時-14時30分、ディナー18時-21時30分
*休業日=年中無休

■ロマネコンティ

 ワインの中でも最高級として知られている「ロマネコンティ」は毎年6000本限定生産のフランス産赤ワインで、谷所長が7年間通っているなじみの店の名前でもある。自分の家のようにリラックスできるこの店のワインで1日を締めくくる時が多いとか。思ったよりこぢんまりしているが、誰もがくつろげる山荘のようなムードという感じ? ステーキ料理も人気がある。180種類余りのワインリストがあるが、一番人気はチリ産だという。わたしに紹介してくれたワインは「TH Syrah」(06年)。この店は、階段になっている道を上がったところにあり、夜行くと三清洞のステキな夜景も楽しめる。グラスワインはなく、1本だいたい6万ウォン(約4700円)から。ちなみに、安国洞にも「ロマネコンティ」という店があり、混同している人が多い。この2店はまったく関係がないので、場所の確認はぜひお忘れなく。

*アクセス=8stepsから約50メートル歩くと階段が見え、階段の上に看板がある。
*住所=ソウル市鍾路区三清洞62-6
*Tel=02-722-1633
*営業時間=12時-24時(閉店時間は流動的)
*休業日=年中無休

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