『いかさま師~タチャ』が1月24日からMnetで放送される。主演のコニ役を務めた俳優チャン・ヒョクがプロモーションのため訪日し、『いかさま師』について、さらに最新映画の話まで、冗舌に語った。

-『いかさま師~タチャ』の撮影に入る前に花札の練習はどのくらいされたのでしょうか。

 「この撮影と同時に映画も撮影していたので、とても忙しかったのですが、映画の撮影の時もいつも持ち歩き、空き時間ができると持ち歩き、手になじむようにしていました」

-せりふのないシーンで、目つきの細かい演技はさすがチャン・ヒョクさんと思いましたが、そういう演技はどのように取り組まれるのでしょうか。

 「せりふのない演技を評価されるとうれしいですね。せりふというのは、あくまでも情報を伝える手段であって、せりふのないシーンの方が、身体全身を使って自分の思うように演じることができるので、役者としては表現できる幅に、広がりができると思うんです。そして見ている方には、いろいろなことを考えさせられる、余韻を残すことができるのではないでしょうか」

-現場での共演者の方々との雰囲気はいかがでしたか。

 「他のどのドラマの撮影よりも、現場で過ごす時間が長かったんです。ほとんど寝られない日も多かったのですが、その分撮影現場では、共演者とさまざまな話ができました。役作りについて意見を交わしたり、日常の悩みをお互いに語ったり、豊かな時間を共有したりと、とても良い現場でした」



-アクション、乱闘シーンが多かったと思いますが、けがなどはありませんでしたか。

 「アクションはスタントなしで演じました。軽いけがはたくさんしましたが、自分の意見を取り入れてもらえましたし、個人的にアクションシーンは大好きですし、命に危険のない限り自分でこなしたいんです」

-ドラマの中で釜山なまりを使っていらっしゃいますが、監督の指示だったのでしょうか。

 「細やかな環境の変化や関係性を表す意味でも、釜山なまりを使うことを自分が監督に提案しました。ドラマの中では、違う道を歩み出した時には標準語を使い、自分らしい、素の自分に戻る時にはなまりを使うというように描写されています。なまりには一瞬にして距離感が埋まって昔に戻れるようなインパクトを与える効果を持っていると思います」

-今後の予定をお聞かせください。同時進行で撮影されていたという映画が次回作ですか。

 「実は、『いかさま師』と同時進行で映画『ペントハウス・コッキリ』を撮影していました。といっても、大半は『いかさま師』に入る前に撮影を終わらせていたので、『いかさま師』が中途半端になったなどということはありません(笑)。『ペントハウス・コッキリ』韓国で、3月か4月ごろ公開の予定です。ポストプロダクションがまだ残っている状態ですが、期待してください」

 『いかさま師~タチャ』は1月24日から韓国100%エンターテインメントチャンネルMnetで毎週土曜・日曜午後7時30分から放送される。普通の高校生からギャンブラーへと変ぼうを遂げていくチャン・ヒョクの演技はもちろん、ライバルとなるギャンブラー役のキム・ミンジュン、彼らと恋を展開するハン・イェスル、カン・ソンヨンらの豪華な顔ぶれで楽しめる作品だ。



東京=野崎友子通信員

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