今年、エンターテインメント関連上場企業の株価が大きく変動する中、「エンタメ株長者」の順位にも変動が起こった。今年初めにエンターテインメント業界株長者1位の座についていたIHQのチョン・フンタク代表が2位に後退し、代わってペ・ヨンジュンが1位に躍り出た。

 ペ・ヨンジュンとチョン・フンタク氏は、ともに一時「1000億ウォン(約130億円)台の株長者」になった。しかし韓国株式市場で実績不振などによりエンターテインメント関連株の勢いが落ちたことで、評価額が昨年の3分の1にまで下がった。さらにここ最近一部の銘柄が急騰し、「エンタメ株長者」の順位に変動が生じたのだ。

 これまでチョン・フンタク氏保有株の評価額は不動の1位を守ってきた。しかしIHQが昨年に引き続き07年1-3月期も赤字となり株価が低迷、4日終値基準で評価額は263億ウォン(約34億円)にとどまった。今年1月2日の時点で391億ウォン(約51億円)だった評価額が、わずか5カ月で132億ウォン(約17億円)下落し、2位となった。

 一方、ペ・ヨンジュンは、自身が筆頭株主のメディアコンテンツ会社「キーイースト」の株価がドラマ「太王四神記」の放送開始と新規事業への期待感から最近急騰し、一気に1位に躍り出た。1月2日基準で368億ウォン(約48億円)だった保有分の評価額は、4日には545億ウォン(約71億円)にまで上がった。しかし、1000億ウォンを超えた昨年4月と比べると、まだ半分に過ぎない。

 一方、SMエンターテインメントの最大株主であるイ・スマン理事は3位となった。イ・スマン理事の保有株の評価額は227億ウォン(約30億円)=4日基準=で、今年初めに比べて約50億ウォン(約6億円)減少した。これまでエンターテインメント関連株の代表的な存在だったIHQとSMエンターテインメントが赤字続きで株式市場から嫌われ、チョン・フンタク代表とイ・スマン理事の評価額も大幅に下がった。

 4位はテウォン・エンターテイメントのチョン・テウォン社長だ。映画制作・輸入及びテレビ番組制作とマネジメント業務に進出したチョン・テウォン社長は、保有株の評価額が4日基準で181億ウォン(約24億円)に達した。大規模な海外投資誘致などを行ったことなどで株価が上昇し、今年初めに比べて保有分の評価額は約18億ウォン(約2億円)増加した。

 イェダン・エンターテインメントのピョン・ドゥソプ代表の保有株評価額も、100億ウォンを超えた。4日終値基準のピョン・ドゥソプ代表の保有株評価額は116億ウォン(約15億円)で、今年初めと比較して約27億ウォン(約4億円)増えた。また、オンラインゲーム「オーディション」を配信する子会社イェダン・オンラインの株も107万4900株保有しており、これら2つの会社の保有株を合わせると、381億ウォン(約50億円)に達する。

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