ソン・ヘギョ主演映画『黄真伊』の北朝鮮での上映が極秘に推進されている。これが実現すれば、2002年と03年の2回、平壌で試写会が行われた『アリラン』に続き、北朝鮮で上映される2本目の韓国映画となる。

 『黄真伊』関係者は9日、「『黄真伊』の北朝鮮・開城試写会開催を北に打診した。まだ回答は得ていないが、実現すればソン・ヘギョをはじめとする主演俳優が再び訪朝することになるだろう」と語った。

 『黄真伊』関係者は、「朝鮮時代の名妓で詩人の黄真伊(ファン・ジニ)が実際に暮らしていた開城で映画が上映されることに意味がある」とし、韓国公開に先立ち開城で試写会を行うことを目指している。

 『アリラン』の上映以降、これまで何度も韓国映画の北朝鮮での上映が試みられてきたが、実現していない。05年に韓国の商業映画としては初めて金剛山で撮影された『肝っ玉家族』も北朝鮮での上映を試みたが、実現しなかった。

 だが今回の『黄真伊』開城試写会は実現の可能性が非常に高い。

 『黄真伊』の原作は北朝鮮の著名な小説家ホン・ソクチュン氏。そのうえ、映画制作に北朝鮮の民族和解協議会や韓国の現代峨山などが積極的に協力しているためだ。『黄真伊』は北側の協力のもと、ソン・ヘギョやスタッフが金剛山を訪れロケを行い、北朝鮮の天然記念物で開城にある「朴淵滝」をはじめ美しい自然の映像を収めている。

 制作会社では、開城試写会が実現しなければ、金剛山での試写会も構想しているという。

 朝鮮時代に活躍した黄真伊の姿を通じ、時代をリードした女性像を描いたソン・ヘギョ、ユ・ジテ主演の『黄真伊』は、韓国で6月6日に公開される。

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