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【インタビュー】キム・レウォン「自分は役にのめり込むタイプ」
―『ひまわり』では家族の絆が強調されていますが、自身の母親像、イメージはどんなものでしょうか?
「皆さんが抱いている母親像と同じではないでしょうか。自分はスポーツ選手だったので、早くから親元を離れてソウルに出て来ていたので、母と過ごす時間が少なかったんです。そのため今は、少しでも母と多くの時間を過ごせればと思います。『ひまわり』をやって、より家族愛の大切さを感じました。(『ひまわり』で母親を演じた)キム・ヘスクさんとは友達のようなお母さん、という感じで今も接し、親しくさせていただいています」
―北野武監督の映画をご覧になったとのことですが、日本の映画はお好きですか? 日本で映画に出るならどんな役をしてみたいですか?
「日本の映画にはとても興味があります。特にこんな役がやりたいということはありませんが、日本でぜひ作品に参加してみたいと思っています。実は、オファーもいただいたんです。しかし、来月末から映画の撮影が始まり、その後のドラマの仕事も決まっていることから残念でしたが、お断りしました。でもまた機会があればぜひ挑戦したいです」
―撮影中は役に入り込むタイプですか、私生活とは切り離せるタイプですか?
「入り込むタイプですね。『ひまわり』の時はあえて人に会わず、携帯も切ったまま。地方で撮影していたのですが、あえてソウルにもなるべく行かないようにしていました。母親への愛を感じたかったので、キム・ヘスクさんに個人的な話や相談ごとをしたりしてました。普段の自分はそういうタイプではないのですが。撮影後も、キャラが抜けきらず、メンタルクリニックに通わなければならないんじゃないかと心配したぐらいです」
―ご自身の普段のイメージは笑顔が素敵で親しみを感じやすいキャラだと思うのですが、最近はタフな役柄が多いですね。そういう役を演じることに苦労はありましたか?
「『Mr.ソクラテス』や『ひまわり』で演じたキャラクターは確かに一見荒っぽく強い印象を受けますが、実は心の中は誰よりも純粋であり、いろいろな事情を抱えていた人物です。なので、タフガイさの演技よりも、心の純粋さを表現することのほうが難しかったですね」
ひとつひとつの質問に真摯に答えてくれたキム・レウォン。インタビューを終えると3泊4日の日本での日程を終え、ソウルへ帰途についた。
東京=野崎友子通信員