2004年末、大スターたちが一斉に軍隊に入隊し、男性俳優不足現象に陥っていた芸能界が、最近の相次ぐ除隊により活気を取り戻している。

 先月、同じ日に除隊したソン・スンホンとチャン・ヒョクをはじめ、今月6日に除隊したユン・ゲサンには映画やドラマから熱いラブコールが殺到し、たくさんの作品の中から1番気に入ったものを選ぶという幸せな状況に置かれている。しかし芸能界復帰を準備している俳優のほとんどは、映画よりもドラマをカムバック作に考えている状況だ。

 ソン・スンホンは映画の出演も検討しているが、『秋の童話』の脚本家オ・スヨン氏が執筆するドラマにを復帰作として内定している。チャン・ヒョクも映画よりはドラマに比重を置いて復帰作を検討しているとされている。チャン・ヒョクの所属事務所の関係者によると、現在2本のドラマを検討しているという。

 入隊前、映画とドラマにそれぞれ1本ずつ出演したユン・ゲサンも、来年初めにカムバックの予定。ユン・ゲサンは自身の演技デビュー作の映画『バレエ教習所』で2005百想芸術大賞新人男優賞を受賞し、映画界でも注目されるスターへと浮上したが、演技活動はドラマで再開する予定だ。

 このような俳優達の一斉のドラマ復帰は、2年間の軍服務による「演技に対する飢え」を解消するためだとみられる。映画の場合、除隊の時点から公開まで少なくとも半年以上の時間がかかるが、ドラマは1~3カ月後には出演が可能だからだ。




 まして、除隊前から出演を検討していたドラマなら、すぐにでも撮影を開始できる。また、除隊で熱くなっているファンが反応しやすいというのも理由のひとつだ。

 しかしドラマは映画とは違う短所もある。意欲だけが先走った演技活動の再開が、作品の完成度を損なう可能性もあるという指摘だ。

 ある芸能界の関係者は「2年間、演技活動を中断していたため、早くファンの前に顔を出したいという気持ちが強いはずだ。しかし人気のある俳優であるほど、余裕を持って作品を選ぶのが正しい選択」とし、「自分の演技について悩む時間を持ち、軍服務による演技の空白を満たし、完成度を高めるためには、ドラマよりも映画を選ぶのが望ましい」と話した。

 もちろん、このような俳優たちと事務所の関係者も同じ考えだ。しかし俳優たちが映画よりもドラマを選ぶ決定的な理由は、韓国映画の不況のためだというのが関係者の説明だ。

 出演俳優が興行を保障するわけではないが、韓国映画を代表する俳優が出演した作品も期待以下の成績に終わっている現在のような状況もスターたちにとって大きな負担となっている。

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