インタビュー:西島秀俊「キム・テヒの男!?」

インタビュー:西島秀俊「キム・テヒの男!?」

 温かい雰囲気で優しそうなまなざしを持つ男がいる。映画『サヨナライツカ』や日本ドラマ『僕とスターの99日』で、韓国でもよく知られている日本人俳優、西島秀俊(40)がその主人公だ。

 9日から公開される映画『CUT』のPRのため来韓した西島秀俊。フジテレビ系ドラマ『僕とスターの99日』でキム・テヒと共演した西島は、韓国の一部で「キム・テヒの男」と呼ばれている。

 キム・テヒの日本ドラマ出演は、いろいろな面で話題を集めた。西島も彼女に負けないくらい関心を持たれた。もちろん、“キム・テヒの男”という修飾語が、韓国で彼の名前を広めるのに一役買った。

 西島は韓国で、“キム・テヒの男”と呼ばれていることについては、全く知らなかったという。彼の記憶の片隅に残っているキム・テヒとの思い出を振り返った。

 「僕が韓国で、“キム・テヒの男”と呼ばれていることは知らなかったですね。韓国で多くの方が、キム・テヒさんと出演した『僕とスターの99日』を見てくださったなんて、驚きです」

 3日、『CUT』の舞台あいさつを行った彼は、ドラマのおかげで、韓国で多くのファンができたというと、気後れしながらもうれしそうな様子だった。「韓国のファンと、もっとコニュニケーションを取り、(韓国のファンのことを)もっと知りたい」

 西島が思う韓国人俳優とは、どんなイメージなのか。そして、彼が見たキム・テヒのイメージは? 彼はしばらく昨年の記憶をたどりながら、口を開いた。

 「キム・テヒさんと会う前は、韓国人俳優といえば、攻撃的に表現する強いイメージでした。でも、キム・テヒさんは違いました。ソフトで静かなイメージでした」

 また、キム・テヒの演技への情熱について、このように話した。「ドラマの撮影中、噴水に落ちるシーンがありました。僕は寒さが嫌いなので怖気づいていましたが、彼女は大丈夫だといって、何度もずぶ濡れになっていました」

 演技は、相手役との絶え間ないコミュニケーションを通じて、自然になっていくもの。ところが、西島とキム・テヒは使っている言語が違う。息を合わせるのが大変ではなかったか。

 「僕よりキム・テヒさんのほうが大変だったと思います。キム・テヒさんはせりふを完ぺきにしてきました。現場でせりふを合わせるとき自然だったし、おかげで共演者ともすっと打ち解けて。彼女の能力で、撮影現場の雰囲気がよくなりました」

 西島がキム・テヒとドラマで共演すると報じられたとき、キム・テヒのファンの嫉妬心を刺激した。おかげで、彼の名前を記憶した韓国人ファンが増えた。

 「ハハハ。どう答えたらいいか、分からないですね。キム・テヒさんの人気が高いので、韓国のファンがドラマに高い関心を持ってくださり、うれしい。劇中での僕のキャラクター、並木はかっこいい人ではないです。それでも、多くの方がドラマを見てくださった、ということがうれしいです」

インタビュー:西島秀俊「キム・テヒの男!?」

イ・ギョンホ記者
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