故イ・スンジェさん、老年症候群を患っていた 「せん妄の症状があったが昼夜を問わず演技の練習」

故イ・スンジェさん、老年症候群を患っていた 「せん妄の症状があったが昼夜を問わず演技の練習」

 【NEWSIS】2025年11月に亡くなった俳優イ・スンジェさんの最後の闘病生活が公開された。

 12日に放送されたKBS第2のバラエティー番組『セレブ兵士の秘密』では、女優パク・ソダムとパク・ヘミの証言を基に、故人の人生最後の軌跡に光を当てた。

【写真】 イ・スンジェさんの殯所に届けられた金冠文化勲章

 故人が人生終盤で直面した壁は「老年症候群」だった。これは一つの病気の問題ではなく、サルコペニア、難聴、白内障など、複数の老化現象が複合的に進行し、身体の恒常性が崩れる状態を意味する。

 実際にイ・スンジェさんは、2025年1月のドラマ『犬の声』撮影当時、白内障の手術による視力低下と聴覚異常が生じていた。

 補聴器に頼りながら、マネージャーが大きな声で読み上げる台本を覚え、カメラの前に立つ闘魂を見せたが、その後舞台『リア王』などに臨む中で免疫力が急激に低下し、最終的に肺炎につながった。

 注目すべき点は、亡くなる直前の病室での姿だ。故人は前頭葉の機能低下によるせん妄症状の中でも、昼夜を問わず舞台のセリフをつぶやいていたという。一般的なせん妄が暴力的な様相を呈するのとは対照的に、故人の無意識はただ「演技」という本質にのみ向けられていた。

 舞台で共演したパク・ソダムは「舞台の上で死にたい」という故人の日頃の哲学に触れ、「先生はわたしたちと過ごす一日が一番幸せだとおっしゃっていた」と振り返った。

イ・ジェフン記者
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