【NEWSIS】俳優イ・ビョンホンがトレンド・マガジン「WWD KOREA」11月号の表紙を飾った。
今回のグラビアは「長い時間をかけて形成された存在の重みと上品さ」をテーマに撮影された。イ・ビョンホンは控えめな品格と余裕ある雰囲気を見せつけ、唯一無二の俳優として人並みならぬ存在感を放っている。
【写真】 イ・ビョンホン「唯一無二の俳優」…品格ある男らしさアピール
グラビア撮影とあわせて行われたインタビューで、イ・ビョンホンはデビュー35周年を控えた心境、人生に向き合う態度について正直に打ち明けた。イ・ビョンホンは「うまくいっているときも大変なときも、自分自身に『今は大丈夫だ』と言い聞かせている。手放すことを知っている人間は、しっかりしてくると信じている」と語った。
さらに「品格とは見せるためのものではなく、自分自身にやましいところがないときに生じる余裕とバランス」と話し、成熟した考えを示した。
イ・ビョンホンは映画『仕方ない』に関する話もした。今回の作品を通じ、「人間がつくり上げた制度やシステムがむしろ人間性を失わせるアイロニーを探求した」と説明し、パク・チャヌク監督と初めて一緒に仕事をしたことについては「思う存分パク・チャヌク作品に出演したという感じ」と伝えた。
特に、劇中マンス(イ・ビョンホン)が歯を抜くシーンをめぐっては、「崩壊と解放、絶望と自由が同時にやって来る、逆説の瞬間」と説明し、格別な愛情を示した。
子どもに受け継がせたい価値については「純粋さ」を挙げた。イ・ビョンホンは「誰にでも10歳の少年がいる。その純粋さを守ることが、最も長く残る価値」と話し、創作者の自由と人生に向き合う態度に対する哲学を伝えた。
また、イ・ビョンホンは最近話題になっている「時間の有限性」にも言及した。イ・ビョンホンは「年齢を重ねるほど、与えられた時間は長くないということを切実に感じる。すべてのことを統制するよりは、自然な成り行きに任せる態度の方がむしろしっかりしてくる」と語った。
なお、イ・ビョンホンは女優イ・ミンジョンと2013年に結婚した。2015年に長男が、2023年には長女が誕生し、二児の親となった。