声優カン・ヒソン 大腸がん闘病で『クレヨンしんちゃん』降板…「みさえ役」26年間務める

声優カン・ヒソン 大腸がん闘病で『クレヨンしんちゃん』降板…「みさえ役」26年間務める

 【NEWSIS】声優カン・ヒソン(64)が大腸がんのため、韓国で放送されているアニメ『クレヨンしんちゃん』を降板した。シン・チャング(野原しんのすけ)の母ポン・ミソン(野原みさえ)の声を26年間務めた。

 アニメ専門チャンネルのトゥーニバースは1日、交流サイト(SNS)「インスタグラム」に「長い間シン・チャングのママとメング(ボーちゃん)の声を担当してくださったカン・ヒソンさんが個人のご事情により降板なさることになりました。シン・チャングのママ役はソヨンさん、メング役はチョン・ユジョンさんに替わります。新しい声に替わってもよろしくお願いいたします」と告知した。

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 カン・ヒソンは1979年、TBC公開採用声優としてデビューした。映画『氷の微笑』シリーズではシャロン・ストーンの声を担当した。1999年からシン・チャングのママとメングを担当してきた。だが、先月公開された劇場版最新作の出演者に名前がなく、降板説が浮上していた。具体的な理由は公表されていなかったが、健康上の問題と推定されていた。

 2021年3月に大腸がんと診断された。昨年4月にはtvNのバラエティー番組『ユ・クイズ ON THE BLOCK』で「実は(闘病を始めてから)4年たちました。健康診断で大腸に問題が発見され、肝臓に転移しました。肝硬変だけで17回、抗がん剤治療は47回受けました」と打ち明けた。

 手術後、『クレヨンしんちゃん』のプロデューサーに声優交代を申し出たという。「(制作スタッフが)放送を先送りすると言ってくださり、断れませんでした。こんなに体調が悪いのに、『クレヨンしんちゃん』までなかったら、もつのだろうかと思いました。私は声優という仕事とシン・チャングのママ役を本当に愛しています。だからできたのだと思います。病気になってからは『今日が最後』といつも思って生きています。意志と使命感があり、(クレヨンしんちゃんが)支えになってくれました」と語っていた。

チェ・ジユン記者
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