【NEWSIS】俳優パク・ソジュン(36)が、ドラマでカンジャンケジャン(ワタリガニのしょうゆ漬け)を食べるシーンを無断で広告に使用していた食堂を相手取り損害賠償請求訴訟を提起し、勝訴した。
所属事務所Awesome ENTは「2019年から何度も掲載をやめるよう要請してきたが、ポータルサイト検索広告および垂れ幕の掲示と削除を繰り返す悪質な行為が6年間にわたり続いたため、該当の訴訟が始まった」とした上で「最初は削除したが再び掲げ、その後『削除してほしい』という要求に対応もしなくなったため、訴訟を進めることになった」と3日に説明した。
さらに「広告モデル料を念頭に置いた予想被害額は60億ウォン(約6億3600万円)で、実請求規模は6000万ウォン(約636万円)」とした上で「被告の営業規模や諸般の事情を考慮した。また、正当な判決内容に関して悪意ある誹謗(ひぼう)中傷を行う2次加害が発生していることを確認した。肖像権や人格権を侵害する行為には、善処や示談なしに対処する方針だ」と主張した。
ソウル東部地方裁判所によると、パク・ソジュンは食堂の主人Aを相手取り提起した損害賠償請求訴訟で一部勝訴したという。パク・ソジュン側は、1年間の広告契約金はおよそ10億ウォン(約1億600万円)で、6年間で計60億ウォンの財産上の損害が生じたと主張。裁判所は「Aがパク・ソジュンに500万ウォン(約52万9000円)を賠償すべき」とした上で「芸能人の肖像・姓名が公開されたものであったとしても、本人の許可なく他人の営業に無断で使用してはいけない。A食堂の規模が比較的小さい点など、あらゆる事情を考慮した」と説明している。双方とも控訴せず、一審で言い渡された判決が確定した。
2018年に放送されたドラマ『キム秘書はいったい、なぜ?』(tvN)で、イ・ヨンジュン(パク・ソジュン)は恋人キム・ミソ(パク・ミニョン)の家族に気に入られたくて、カンジャンケジャンをおいしそうに食べた。およそ1年後、Aはこのシーンを宣伝文句に入れて垂れ幕をつくった。それには「パク・ソジュンがカンジャンケジャンを食べまくった店」「パク・ソジュンも食べてとりこになったケジャンの名店」などと書かれていた。2019年8月から昨年9月まで、およそ5年間にわたり食堂の内部や外部に掲げてPRし、約6年間にわたりネイバー検索広告も掲載した。