【NEWSIS】24歳でこの世を去った女優キム・セロンさんが生前、改名して復帰する意向を示していたことが分かった。
キム・セロンさんの関係者は16日、複数のメディアに対し、「最近、キム・アイムに改名して新たに出発しようとしていた」とした上で「知人らとカフェのオープンも準備していた。芸能界復帰も控えていたのに、悲報が信じられない」と語った。さらに「生活苦も訴えていた」とした上で「活動することができず、苦しんでいた」と主張した。また「地道に治療を受けてきたのに、とても残念だ」とした上で「一人で城東区(ソウル市)に住んでおり、家族らは京畿道に居住していた。妹がキム・セロンの家と実家を行き来しながら生活していた」と説明した。
キム・セロンさんは2022年5月、飲酒運転をして事故を起こした。当時、ソウル市江南区清潭洞付近で飲酒運転をして変圧器などに衝突した。この事故により、江南区新沙洞や狎鷗亭洞一帯ではおよそ4時間30分にわたり停電し、カード決済などができず、周辺の商店も被害を受けた。
キム・セロンさんは幼いころから子役として活動し、家長としての役割を果たしてきた。母親が厳しく、思春期を経てひねくれるようになり、未成年のころ飲酒や喫煙をめぐり物議をかもした。飲酒運転後、作品活動がストップし、生活苦にあえぐようになった。交通事故での示談金をはじめ、不始末により作品を降板したことで違約金も支払わなければならなかった。当時、所属事務所ゴールドメダリストが巨額の賠償金をまず支払ってくれ、キム・セロンさんの債務となった。その後、キム・セロンさんはカフェでアルバイトをしながら生計を立てていた。
ドラマ『車輪』(SBS)の撮影を三日後に控え、キム・セロンさんは飲酒運転をして降板した。2023年6月配信の動画配信サービス「NETFLIX」オリジナルシリーズ『ブラッドハウンド』の出演分は、大部分編集された。2022年12月にゴールドメダリストとの契約が終了した後、芸能事務所には所属していなかった。
昨年4月に舞台『トンチミ』で復帰を試みたが、批判が相次ぎ、降板することになった。23年8月にはEI brothersの「Bittersweet」のミュージックビデオに登場し、昨年11月には映画『ギターマン』(シン・ジェホ監督)出演のニュースも伝えられた。現在は後半の作業中で、遺作となった。今年上半期に公開予定だったが、公開時期についてあらためて話し合いが行われるものとみられる。
ソウル城東警察署によると、キム・セロンさんは16日、城東区内にある自宅で死亡しているのが見つかったという。友人が午後5時ごろに家を訪れ、遺体を発見し、警察に通報した。